山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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やはり午前1時ごろ、痛み止めをとお願いする。今日の夜勤は向山看護師。美人看護師にお世話いただき、今夜は坐薬まで入れてもらうなんて私は光栄だ。一生の思い出にとっておきたい。
朝食前に寝返りをお願いする。向山さんはもう一人連れてくるからと言ってしばらくして戻ってきた。 「ギャルを連れてきたわよ。でも私と同い年だからね。」 工藤看護師と二人のギャルで向きを変えてもらう。
自宅の隣人の大嶋さんが見舞いに来てくれた。どうも様子が変だと思っていたらしい。うちの猫ハイドは隣に散々お邪魔しているのでハイド談義に花が咲いた。
午後、消毒のため成田先生と平糠看護師がやってきた。背中背負ったに廃血を出すパイプとクッションのパッドをはずした。消毒した後、入念にガーゼ等をあて、その上からコルセットをはめられた。 「さあ、起き上がってもいいよ。」 と成田先生が電動ベッドのスイッチを操作する。上半身が起き上がる。術後二日目でもう起き上がることができた。昔の医療だと、この手の手術では最低でも三週間は安静が必要だったそうだ。それが今ではたった二日目だ。最近はアメリカ式の医療を取り入れ、どんどん動くようにさせるのだそうだ。
夕方、娘から腕時計を買ってきてもらった。今持っているのは、お酒のプレミアでついてきた安物のアナログ時計で、夜の病室では役に立たない。夜中に見えるようライトがつくものをとお願いしたら、カシオのデジタル電波時計を買ってきてくれた。
夕食は起き上がって摂ってみる。様子を見に来ていた薬剤師が回復ぶり驚いていた。
「おとといの 手術がまるでうそのよう ベッドに起きて 大飯食らう」
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