マグデブルクでの室内楽コンサート。 総勢13名で、1時間40分、電車に揺られる。
私はどうも、イタリア娘に惹かれるらしい。
行きの電車の中で、私はイタリア人・スペイン人・フィンランド人たち、そして他の二人の日本人たちと大騒ぎしていた。 ラテン系ってのは、また、よっく喋るのだ。 私とほぼ同レベルのドイツ語力にもかかわらず、何であんなに喋れるのだろう? 自分が間違ったドイツ語を話す、という事をなんとも思っていないのだ。 隣に座っていたドイツ人のオバチャンに、「これでドイツ語、合ってる?」と訊いて、なんだか和気あいあいと仲良くなってしまったりしていて。 間違いを恐れて、積極的に話し掛ける事を苦手とする私との、大きな違いだ。
そして、イタリア娘。 彼女達(というのも、今回イタリア娘は一人だけだったが、私にはピサにもう一人大好きなイタリア娘がいるのだ。)は、どうしてあんなに生命力に溢れているんだろう。 表情が豊かで、声が大きくて、一度笑い出すと、涙を流すまで笑う。 イタリア男の茶目っ気ある女性へのアプローチに、ユーモアで応対する。
特に私とピアノが同じ門下である、今回一緒に旅した彼女は、天性の魅力を持っていて、明るくて華やかで、そばにいるだけで楽しくなる子なのだ。 「オー、イクコー!!」と、出会うと、いつも大げさなほどに歓迎してくれる(笑)。 そういえば、イタリア娘とは、なぜか私は、自然と仲良くなってしまう。 どことなく、イタリアの女性と私とは、感性が似ているようだ。もちろん、ドイツ人女性と比べれば、の話だけど。 あけっぴろげな感覚が、ちょっと共通するのかもしれない(笑)。
そんなこんなで、楽しくお喋りしながら、マグデブルクに着き、 楽しく演奏してまいりました。 ところどころミスもしたし、ちょっと鍵盤を叩きすぎて硬い音を出しすぎた感もあったけど、まあ、ここ数日でかなり上達したのではないでしょうか。 お客さんが少なくて、ちょっと寂しかったけど、でも演奏中、気持ちよかったわ。 オーボエ・ファゴットさん、ありがとうー!また一ヵ月後の試験、よろしく。
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