たーげぶっふ(日記)...ゆるげん

 

 

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台湾へ行きタイワ〜ン その2※ - 2004年01月01日(木)

元旦の出来事を4月に書いています(汗)。

台湾2日目は早起きして台北観光の王道を行く。

出かける前にMが朝食を買ってきてくれて恐縮。
すまぬすまぬ。
油条(長細い揚げパン)を豆漿(豆乳)につけて食べるのが一般的らしい。
油条は(通称:あぶらぼう)は横浜中華街でも売られているのでおなじみの味。
豆乳は冷たいのと暖かいバージョンがあった。
ゆるげんは豆乳が苦手。
「意外に好き嫌いが多いな>自分」
を痛感させられた今回の旅行であった。
米團(おにぎり?)はこの油条が中に入っていて見た目よりは美味かった。
蛋餅(中華風クレープ?)が最高に美味かった。
小麦粉の皮にツナが挟まっていて卵を絡めて焼いたものに醤油ベースのタレがかかっている。
これオススメです。はい。

台湾のテレビはお正月ムードゼロ。
淡々と朝のニュース番組が放映されている。
今ごろ日本では和服姿のタレントがあちこちのチャンネルで大騒ぎしているのだろうな。
ある局では「なんでも鑑定団」が中国語の字幕つきで再放送されていた。

お出かけはまず路線バス。

バス


料金は後払いで一律15元。安い!
バスを降りるときは停車する前にドアまで行く」のが台湾のやりかた。
そうしないと降り損ねてしまう。
日本の「バスが停車してから席を立つ」やりかたとは大違い。
数年前まではバスの運転がかなり荒かったらしく、
混雑したバスでは将棋倒しが日常茶飯事だったとか。

タクシーに乗り継いで中正記念堂へ。
運転手の人相をチェックしてタクシーを選んでいるMの姿が印象的であった。
中には柄の悪いタクシーがかなり存在するらしい。
事実、わしはこのときお釣を誤魔化されたっぽいのである。
台湾ではお金を払うときは「お釣はすぐに必ずチェック」が鉄則。
日本にいるときのように店員を信用してろくにチェックもせずお釣りをすぐ財布に入れてしまうと痛い目に逢う。
この後にも危うくだまされそうになるのであった。

朝の街は、お店があまり開いておらず、人通りも少なくて静か。
つくづく夜がいちばん元気な街なんだなと思う。
もちろん元旦の雰囲気はまったくない。
日本国内での「お正月はこうでなくてはならない!」みたいな暗黙の了解から開放されたところにいるのが逆に痛快だったりする。
昨日はすでに暗くてよくわからなかったのだが、建物の多くがかなり古そうなことに気がついた。
新横浜のラーメン博物館に再現されている30年前の日本のような感じ。
市街地の幹線道路は3車線確保されていてゆったりとしている。
東京のような窮屈さ・圧迫感は感じられない。

中正記念公園に着くとまずここの広さに圧倒される。
正面に記念堂、左右にコンサートホールと劇場がある。

中正記念


都市の中心部にかなりの面積を占めていることになる。
10時から始まる衛兵の交替式にぎりぎりで間に合う。

衛兵


蒋介石の銅像を前に衛兵たちのパフォーマンスが展開する。
ゆったりとした独特の歩き方や銃剣をカチャカチャ回すのが見もの。
ヘルメットが料理のボウルに見えてしまったのはわしだけだろうか?
階下は博物館になっていて、蒋介石の写真や衣服やクルマなどいろんなものが展示されていた。
中でも書斎にいた蒋介石のロウ人形がものすごくリアルでインパクトがあった。
この人は日本とゆかりがあったことがよくわかる。

次の目的地へ行くためにMRTの台大病院駅を目指す。
途中の横断歩道の信号が赤のままぜんぜん変わらない。
信号機の故障は珍しくないらしい。

MRTを中山で降りて三越へ。
Mのガールフレンドとここで待ち合わせ。
彼女に飲茶のお店を案内してもらうのだ。
大きめのビルの入り口には正体不明のデジタルカウンターをよく見かける。
ビルに何人いるかを示すらしいのだが目的は不明。

無事に彼女とも合流できたので、中山北路にある龍都酒楼へ飲茶を食いに行く。
どんな料理を食べたのかあまり記憶がないのだが、どれもみんな美味しかったのは覚えている。
多分シュウマイ系、春巻き系、大根餅系をいただいたのだはず。
メニューのデザートが「デザー」になっていた(VOWネタ)。

昨晩の夜市でうっすらといやな予感がしたのだが、
ビールと一緒に食事をいただく習慣がないのは本当だった。
メニューにビールが載っていなかった!
揚げ物系やシュウマイ類にはビールが合うのになあ……。
ビール党のわしにはあまりにもつらく試練のとき。
じっとガマンの子であった。

そのかわりお茶がとても美味かった。
何杯でも限りなく飲めちゃうから不思議。
んで、そのデザーがビックリ。
タピオカのココナッツミルクが出てきたのだが温かった!
日本式「デザート=冷たい」の公式を疑いもなく想定していたため、
ブハっと噴き出し寸前。
台湾の食は奥が深いのう……。

Mのガールフレンドは英語がしゃべれるので助かる。
話が進んでいくうちに驚愕の事実が!
彼女は台湾へ渡ってくる前にアメリカのバージニア・ビーチ(バージニア州)に住んでいたとのこと!
2年連続でわしがエアーショーを見に行った場所である。
まさにピンポイント!
そこからお話が広がってずいぶんと打ち解けた。

実は、彼女が今日来てくれることになったのには秘密があった。
もし、わしが夜市に大喜びだったら、この日はもっと大規模な夜市へ案内してくれることになっていて彼女は来ない予定だった。
彼女的には夜市へは5億回は行っているので今更珍しくもなんともないので。
しかし、わしが夜市にやや拒否反応を示したため急遽予定を変更。
かわりに飲茶へ連れていってくれることになったのだが、
Mは台湾滞在が長いくせに飲茶をまだ食べたことがなかった。
そこで飲茶の経験がある彼女にお呼びがかかったのである。
もし、彼女と会えなければバージニア・ビーチの楽しいお話もできなかったわけで……。
何が幸いするかわからないものだ。
シンクロニシティ?

わしら3人は他人から見ると、あやしい集団に映ったに違いない。
なぜなら、
Mとわしが話すときは日本語。
Mと彼女が話すときは中国語。
彼女とわしが話すときは英語。
と話す相手によって使う言語が異なってくるのである。
3つの言語がとびかうあやしい軍団……。
英会話を習っていてヨカッタ!
直におしゃべりするのと、通訳を通すのではやっぱり違うんです。

食事の後は故宮博物院へ。
お正月のため入場料タダ!
ラッキー!
例によって入り口で体温を測られる。
この博物館は想像をはるかに上回る規模!
展示物を丹念に見ていたのでは1日で回りきれない。
さーっと流していかないとダメ。
博物館の裏山にまださらにお宝が保存されていて8ヶ月に一度入れ替えがあるというから驚き。
紀元前の器なんて初めて見た。
清時代の象牙の精巧な彫刻に感心。
球の中に球があって、その中にまた球が全部21個重なっている象牙多層球は、
一本の象牙から作られているそうな。どうやって??
日本の蒔絵も展示されていた。
とにかく歩いても歩いても見終わらない。
よその日本人観光客についてたガイドの説明を盗み聞きながら感心したりして。
この博物館の目玉である、翠玉白菜(翡翠を彫って作った白菜の作品)と肉形石(東坡肉そっくりの作品)はよそへ出張中で見ることができなかった。
残念。
ある程度見終わった後、博物館の最上階にある喫茶店でお茶した。
けだるい午後をマッターリとくつろぐ。
ここでもウーロン茶が何杯でも入ってしまう。
このあと、博物館内のお土産屋でショッピング。
お土産を何点か購入したのだが、お釣を何百元も少なく渡されて焦る。
が、Mが猛抗議してくれたので無事正しい額を返してもらえた。
Mに感謝!
中国語できないのがもどかしい。
博物館の裏側に庭園があったので、しばらくここでお散歩。

庭園


入場料に10元ほど取られたように記憶している。
孔雀が飼われていたり、池にはたくさんの鯉が泳いでいた。
落ち着いた庭は喧騒から離れたオアシスといったところであろうか。

博物館を後にし「紅30」というバスに乗ってMRTの剣潭駅まで行く。
ここから公園を通りつつ丘を登って円山大飯店というゴージャスなホテルを見学しに行く。
小高い丘にその宮殿風のホテルはあった。
ここでも体温を測られた。
無事パスすると小さな確認済シールを肩の辺に貼られる。
館内は朱塗りで贅沢な空間を演出。
ロビーの中央には巨大なクリスマスツリー(笑)が飾られていた。

衛兵


お土産屋を冷やかしつつホテル内を見学。
ホテルの裏口には体温を測る係りがいない。
台湾の詰めの甘さ。
ここを出る頃にはだいぶ薄暗くなり風も強くなってきた。
Mが「寒い」と震えだす。
日本の厳しい寒さに順応してきたわしの体には生暖かい風に感じられた。
このギャップが面白かった。
夕食の予約時間までまだ余裕があるので、再びMRT剣潭駅付近に戻り士林夜市へ。
半端ではない人の多さと活気で台湾に来たことを改めて実感。
2日目にしてようやっと食べ物の匂いにもだいぶ慣れてきた。
ここでタピオカ入りのレモネードを買って飲んでみる。
予想よりは薄味だった。
夜市をぐるーっと回っているうちに、日がどっぷりと暮れてきた。

MRTで雙連へ行き、いよいよ晩御飯へ。
湘廚という食べ放題のお店。
テーブルは満員の大盛況。
食べ放題のメニューから食べたい料理を好きなだけ注文できる方式。
ビールはもはや諦めの境地(泣)。
日本の中華料理屋では見たことのない料理をいっぱい食べることができたし、どれも美味かった。
個人的にイチバン美味かったのがマーボー豆腐(笑)。
激辛だったけど、ご飯にかけて食べるとうめいのなんの。
しかし、例外がひとつあって海老マヨが大甘で泣きそうになった。
例の甘甘台湾マヨネーズのおかげでお菓子のような甘さ。
うげーっ!
最後に出てきた中華パン?が素朴に美味い。
温かいタピオカのココナッツミルクにはもう驚かなくなったゾ。

この日は歩き回ったのでかなりヘトヘト。
イビキがうるさくてMにはご迷惑をおかけしますた。
すまんすまん。

というわけで台湾2日目は「すまんすまん」に始まり「すまんすまん」で終わったのであった。
恐縮の1日。




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