たーげぶっふ(日記)...ゆるげん

 

 

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台湾へ行きタイワ〜ン その1※ - 2003年12月31日(水)

年に2度も海外旅行が実現!
こんな歳にもなって初めての快挙である。
台湾に住んでいる友人Mが是非にというので、お言葉に甘えることに。

成田からエバー航空で台北へ向かう。
台湾のエアラインは初めて。
そもそもアジアへの海外旅行はこれが初めてなんである。
コトバの壁がかなり不安。
中国語は大学のとき第2外国語として授業をとっていたことがあるが、
マジメにやっていなかったし、ブランクは長いし、大陸と台湾ではぜんぜんアクセントが違うしで、
まったくワカリマセーン!

チェックイン時のセキュリティは、かなりゆるくマッターリでビックリ。
アメリカへ行くときは預ける荷物をチェックされたり、質問されたりでいろいろやかましかった。
かなりタイトなのを体験したあとでは、こんなんでいいの?と逆に不安になってくる。
出国審査はビックリするくらい空いていた。
行列なし!サクサクっと通過。
大晦日の成田ってこんなもんなん?
エバーのターミナルは空港のかなり端にあり、そこまで行くにはゆりかもめみたいな電車に乗って移動するのね……。
これも初めて知りますた。
台湾人の方がすでに半袖になって搭乗を待っているのを見て、これから南国に行く実感が湧いてきた。

エバーの機材はA330-200でまだ新しそう。
初めて乗る機種は嬉しい。
乗客の入りは90%くらい。
自分は窓際で隣の人がいない!ラッキー!
好きなときに景色を眺め、好きなときにトイレへ行けるのはエコノミーでも快適!快適!
14時ちょうどにプッシュ・バック。
14時20分頃にちょっと短い暫定滑走路からテイクオフでほぼ定刻通り。
機内のアナウンスは、中国語→台湾語→英語→日本語の順番で行われる。
アナウンスが始まってから日本語が出てくるまでに延々と時間がかかるのだ。
エマージェンシー(緊急)のときはどうなっちゃうんでしょう?

水平飛行に入ると、しばらくして機内食がふるまわれた。
「シーフード?とりにく?」とCAに訊かれたので、わしは鶏肉バージョンに挑戦することにした。
ごぼうを鶏肉で巻いたものは甘辛い味。
焼き豆腐にあんかけは薄味。
ご飯には銀杏がいくつか乗っていた。
2色そばにデザートはフルーツ。
シーフードの方はカレー風味だったみたい。
カレーの美味そうな香りが機内に漂う。
隣の芝生は青く見える??
食事が配られた後に飲み物が配られた。
普通は逆じゃない?
台湾独特の風習なのだろうか?

飛行はいたってスムース。
約4時間のフライトはまったりと過ごす。
台湾上空はべったりと雲で覆われて、まったく陸地が見えない。
着陸時にもなかなか下界の景色が見えず、かなり視界が悪いみたい。
低い雲に覆われて灰色の世界。
日本は晴れていたけど、こっちの天気はダメかな?と不安になる。
日本的な見方をすると今にも雨が降りそうな雰囲気に感じられたが、
台湾の冬はだいたいこんなふうにベッタリと雲っていてあまり降らないそうな……。

台湾の気温は19度C。
あったかーい。
到着すると辺りは夕暮れで薄暗くなっていた。
飛行機を降りて空港に入ると台湾の匂いがする。
中華料理の香料と何かが混じったような複雑な匂い。
外国へ行くとその国の匂いがするものね。

中正国際空港はかなり広い。
入国審査の場所へ行くのにかなり歩かされた。
途中にたくさんの免税店とその客引き。
到着側に免税店があるのは成田とは逆パターン。
人の体温がわかるスクリーンはSARS対策。
入国審査は、外国人側の方が長蛇の列で台湾人側はガラガラ。
案内する人が見かねて、台湾人側のほうに案内してくれた。
なーんだ、どっちでもいいんじゃん?
入国審査はパスポートにハンコを押されるだけでなにも訊かれなかった。ホッ。
中国語で何か訊かれたらどうしよう?と内心ドキドキしていた。
アメリカだと、「目的は?」、「連れはいるか?」、「何日滞在するか?」など訊かれるからね。
預けた荷物を受け取けとったあと、ロビーに出たところで迎えに来てくれたMと無事合流。
これで一安心。

空港から台北市街へはバスで110元。
大晦日だけあって、故郷へ帰る車も都会へ行く車もいっぱいで高速道路が大渋滞。
空いていれば1時間もかからない道のりだそうだが、えらくかかってしまう。
Mが大学院の授業に出なくてはいけないらしく、時間に間に合わなくて大恐縮。
市街地の商店街を通るとセブンイレブンとファミリーマートがやけに目立つ。
台北ではこの2社がコンビニの2大勢力のようだ。
19時ちょっと過ぎに台北車站(駅)のそばでバスを降り、新光三越の地下にあるコインロッカーに荷物を預ける。
Mは学校なので、しばらく単独行動……。
未知の国でぶっつけ本番なのだ。

総統府で大晦日のイベントをやっているらしいので、とりあえずそこまで行くことにする。
重慶南路をまっすぐ。
この通りにはいろんな本屋さんがずらりと並んでいてまさに本屋通り。
総統府まではそんなに遠くなかった。


総統府


建物の前に特設ステージができていて、ラップのコンサートが行われていた。
ラップはもちろん中国語。
ステージの前にはすでにたくさんの人が集まっていたが、まだ続々と人がこちらに向かっているようであった。


コンサート


イルミネーションやら、ライトでゴージャスな雰囲気もあって観衆は大いに盛り上がっていた。

集合までまだたっぷり時間があるので、街を縦横無尽に探検。
大晦日だというのに、あちこちにクリスマスツリーを見つける。
旧正月まで飾ってあるのだとか。
スターバックス、マクドナルド、吉野家、KFC、TGIFなど日本でもおなじみのお店を発見。
そして、憧れのバーガーキングが2件もあった。
わしが台湾で最大の楽しみにしていたのは、もちろんコレ!
ふつうは夜市の屋台や、本場の中華料理を楽しみにするのが大多数で、
こんな人は珍しいよね(汗)<アホ。
BSEなんて怖くない!

台北の街を歩いているといろんな匂いがする。
しかもかなり独特で強烈。
南国の食べ物はスパイスが強いのかな。。
とくに臭豆腐という豆腐を発酵させたものが威力を発揮していた。
CD屋は何軒か発見したが、どこも小規模。
タワーレコードやHMVのような大型チェーンは見つからなかった。

交差点の横断歩道を渡るときは緊張する。
日本では当たり前な「歩行者優先」の概念がないので、
横断歩道の信号が青でも、渡る人がまばらになってくると、バイクやクルマが容赦なく突っ込んでくる。
ボーっとしながら渡れば、間違いなくひき殺されるであろう。
しかも、万一事故った場合、歩行者は不利らしい。
クルマは右側通行で日本車の比率が多いような気がした。
それにしてもバイクの通行量には圧倒される。
自転車があまり走っていない理由が肌でわかった。

ある本屋に入るとビックリする光景が待ち受けていた。
本棚に寄りかかって立ち読みする人。
床にぺたんと座って読む人。
本が段積みしてあるところに座っておしゃべりしている子供たち。
店員は見て見ぬふり。
いいんでしょうか?
でも、これが台湾の一般的な風景なのだ。
日本で同じことやったら大変なことになりますな。
カルチャーショック!

歩き回って喉が渇いたのでファミマに入ると、
嬉しいことに「おーいお茶」が、
置いてあるではあーりませんか!
わしは日本食そのものはそんなに恋しくならないのだが、緑茶は別なのだ。
これで台湾で生きていける!
34元とちょっと高めだったが、迷わず購入。
レシートは宝くじになっているそうな。

最後は新光三越を上から下へ探検。
入り口でいきなり体温を測られる。
SARSの警戒。
店内の雰囲気は日本のとそんなに変わらないような気がした。

22時ちょっと前にMと再び合流。
MRT(地下鉄)青線に乗って龍山寺へ。20元。


MRT


切符を買うには、まず金額のボタンを押してからお金を投入する。
最初は戸惑いますな。
MRTの駅や車内では飲食厳禁。
ガムや飴もNG。
見つかると罰金を取られる。
駅は明るくキレイで、大阪の地下鉄に雰囲気が似ているような気がした。
エスカレータも左側が歩きで右側が立ち止まるスタイルなので大阪的である。
車両は意外にもVVVF制御であった(鉄ネタ)。

龍山寺そばの通りには占い屋さんがずらり並んでいてエキゾチックな雰囲気。
噂によると、ものすごく当たるらしい。
華西街観光夜市を目指す。


夜市


初めに通った市場は衣類ばかりで、想像していたのとはかなり違う感じ。
人混みは予想通りすごかった。
食べ物を売っている通りではテレビで見たのと同じ光景が展開していた。
魚の内臓をディスプレイしているのはかなりグロ。
ヘビ料理のお店では、解体デモンストレーションが行われていたようだが、
ものすごく生臭い匂いに頭クラクラで胸いっぱい。
食欲が一気になくなってしまった。
虫可仔煎(牡蠣のお好み焼き)が名物らしいのだが、すでに戦意喪失。
お腹こわしそうなイヤな予感がして食べなかった。
我ながら情けないと思ったが、初日にお腹が痛くなっては今後の旅が台無しになってしまう。
Mに笑われても構わないので、安全策をとることにした。
「大腸」というソーセージは見た目美味そうだったが、甘いと聞いてパス。
結局、食べたのは花枝球(串刺しイカボール)10元とケパプのようなもの40元だけ。
ケパプもどきに入っているマヨネーズが激甘で参った!
台湾のマヨは甘いのが標準だとか。
ビールで口直ししたいところだったが、どこにも売っていないし飲んでいる人もいない。
うーむ。
というわけで、生まれて初めての夜市は散々な結果に終わってしまった。
しかし、これが次の日にちょっと嬉しい誤算というかハプニングを招くことになるとは、このとき予想だにしなかった。

帰りにセブンイレブンで買ったサンドイッチも甘甘な味付けで参った。
台湾はことごとく甘いのであった。
ちなみにコンビニ店内には卵のウーロン茶煮の匂いが強烈に充満していた。
でも、この卵の味は意外にも普通だったです。

Mの自宅に着いたのはかなり遅かった。
近所で派手に鳴った爆竹で大晦日だったことを思い出す。
台湾では旧正月がメインのため大晦日であることを忘れるほど、年末気分が希薄であった。
A happy new year!
台湾製のビールで乾杯。
海外で迎える初めてのお正月。
(つづく)





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