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2011年01月14日(金) ■ |
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とりたてて魅力があるとも思えないのに、女性には困ったためしがない男 |
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『20歳のときに知っておきたかったこと』(ティナ・シーリグ著・高遠裕子訳・阪急コミュニケーションズ)より。
【成功者に話を聞くと、このテーマは繰り返し登場します。彼らは、多くのことに挑戦しようとし、実験の一部が大きな成果につながると自信を持っています。しかし同時に、途中に落とし穴が待ち受けていることも知っています。こうした姿勢は、課題の大きさに関係なく通用するものです。友人から、こんな話を聞きました。女性には困ったためしがない、と思えるような男性がいました。とくにハンサムなわけでもないし、面白いわけでもありません。頭がいいわけでもなく、とりたてて魅力があるとも思えません。だから、女性にモテるのが不思議でした。友人はある日、思いきって聞いてみました。どうして切れ目なく女性とつきあえるのか、と。すると、こう答えたそうです。「単純なことだよ。魅力的な女性がいたら、片っ端からデートに誘っているんだ。なかにはイエスと言ってくれる娘もいるからね」。この男性は、数少ないヒットを打つためなら、どれほど空振りしても気にしなかったのです。ここから、ごく一般的な教訓が引き出せます。外に出て、多くの物事に挑戦する人の方が、電話がかかってくるのを待っている人よりも成功する確率は高い、ということです。 この逸話は、わたしが父から言い聞かされてきたこととも一致しています。父はよくこう言っていました。「あれこれ言っても結果が変わることは滅多にない。だが、結論が出るのが早くなる」と。決して、言ってもらえることのない「イエス」を待って、ぐずぐずしていてはいけません。遅いよりは早いほうがいい。早ければ、成功する確率の高いチャンスにエネルギーを注ぎ込むことができます。これはさまざまな場面であてはまります。仕事を探すときに、出資者を探すときにも、デートの相手を探すときにもあてはまるのです。要するに、壁を押し続け、途中の失敗をもろともしなければ、成功に突き当たる確率が高まるのです。
以上で紹介した逸話から、重要なポイントが浮かび上がります。仕事で成功した人は、一直線に来たわけではなく、浮き沈みを経験し、キャリアは波形を描いている、という点です。】
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要するに「下手な鉄砲も数撃ちゃあたる」ってことだろ? 僕もこれを読んで、そう思いました。
でも、よくよく考えてみると、これは確かに、すごく「合理的な手段」ではあるんですよね。 「射撃の腕に自信が無ければ、射撃の腕そのものを磨くよりも、撃つ回数を増やすほうが簡単」というケースは、けっこうあるような気がします。
まあ、そんなことはみんな「言われなくてもわかっている」はず。 しかしながら、とくに「女性に声をかける」というような場合には、普通、拒絶されるとけっこうダメージが大きいのです。 僕のようなネガティブ思考の人間は、誘ってみて断られると、ああ、嫌われているんだな、とか、気持ち悪い人だと思われているかもしれない、とか、いちいち想像してしまいます。 それで、誘う前に「誘って断られた場合のダメージ」が怖くて、声をかけそびれてしまうのです。
しかし、「片っ端からデートに誘ってくるような男」に対しても、それなりに受け入れている女性というのはいるものなんですね。 以前、知人女性に、「風俗で働くつもりはないけれど、風俗のスカウトでも、町を歩いていて自分だけ声をかけられないと、なんとなく淋しい」という話を聞いたことがあって、人間というのは、基本的に「誰かに声をかけてもらえる」というのが好きなのかもしれません。 いや、僕はめんどくさくて厭なんですが、本当に。
空振りすることを恐れずにスイングを続ければ、いつかはバットにボールが当たる。 どんな有名な成功者でも、生まれてから死ぬまでに、一度も失敗をしなかった人はいません。 イチローだって、10回バッターボックスに入ったうちの、6回から7回は「凡打」なのだし。
とはいえ、「失敗を気にしないで(あるいは、気にしているのを周囲に悟られずに)挑戦を続ける」というのは、最初に挑戦することよりも、ずっと難しいような気がします。 個人的には、そんな精神的にキツイ「修行」をするのなら、もう、デートなんてしなくていいや、とも思うのですが。
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