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2009年07月20日(月) ■ |
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ウィキペディアの「アグレッシブな滝川クリステル」 |
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『週刊SPA!2009/7/14号』(扶桑社)の「トーキングエクスプロージョン〜エッジな人々」第539回、『ニュースJAPAN』のキャスターとしておなじみの滝川クリステルさんのインタビュー記事の一部です。取材・文は古葉俊明さん。
【インタビュアー:そういえば以前、映画に出られたこともあるとか?
滝川クリステル:全然ないですよ。噂がどこからか立ってまして……。ウィキペディアにも、そう書かれているんですよね。そのせいで広まってしまったと思うんですが……。映画の出演歴はないんですよ。
インタビュアー:ウィキペディアの滝川さん情報……となると「趣味はスカイダイビング」というのも、ずいぶんアグレッシブな人だなぁと思ったんですが、もしかして?
滝川:違います違います(苦笑)。スカイダイビング、やったことないですもん。「いつか一度、やってみたい」とは思ってますけど……。ほかにもバンジージャンプが趣味とも書かれてて、取材で一度やったことはあるんですけど、”趣味”ではないですから!
インタビュアー:確かに”バンジージャンプが趣味”って、どんだけアグレッシブな人物なんだ!?ってなりますね。
滝川:ウィキペディアだと私、すごい人物像になっちゃってるんですよ(苦笑)。あれって修正できるんですか?
インタビュアー:できますよ。今日ここで真実を聞けましたから、誰かが直してくれますよ!
滝川:すみません、ぜひお願いします(笑)。】
参考リンク:滝川クリステル(Wikipedia)
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このインタビューが直接影響しているのかどうかはわかりませんが、現在のWikipediaの「滝川クリステル」の項では、「趣味は、テニス、ゴルフなど。運動が大好きで運動神経もよいとのこと」となっています。ちなみに、映画出演に関する話やスカイダイビングやバンジージャンプについての言及は全くなし。 これで滝川さんも、いきなり仕事で「趣味のスカイダイビング」をやらされることもなく、一安心といったところかもしれません(もっとも、ご本人は、「やってみたい」とおっしゃっていますし、平然と飛んでしまいそうなイメージがあるんですけどね、なんとなく)。
ネットで簡単にさまざまなキーワードに対するまとまった情報を得ることができるWikipedia、僕もよく利用しています。「Wikipediaには、けっこう嘘の情報が含まれている」という話は耳にするのですが、そういうのは政治的なキーワードに対する「編集合戦」が行われている場合や、特殊なケースが誇張されているだけなのではないか、と思っていたんですよね。 「Wikipediaを信頼している」というよりは、「Wikipediaに書いてあることは信用できない、という前提になると、自分で調べなければならないことが多すぎる」から。
しかしながら、この滝川クリステルさんのケースをみると、「本人でさえ、なぜそんなことが書かれているのか思い当たる節がないような話が、『既成事実』として掲載されている」ことが、けっこうあるのではないかという気がしてきます。 まあ、滝川クリステルさんの趣味が間違っていたら、誰が困るのか?と問われれば、「本人が困惑しているくらい……かな」としか答えようがないのですが、いくら有名人とはいえ、「自分に関する嘘の情報」が多くの人に「事実」として流布されているのは、あまり良い気分ではないはず。
Wikipediaは、ものすごく便利である一方で、まだまだ「虚実入り混じった世界」であることを、あらためて思い知らされたインタビューでした。 それにしても、誰が、何を根拠に書いたんでしょうね。この「滝川クリステルさんの趣味」。 注意書きがない項では、利用者には、その情報の「信頼性」はわからないからなあ。 「そんなに気になるんだったら、自分で編集するしかない」のだとすれば、有名人って本当に大変ですね……
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