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2006年05月02日(火)
焼肉チェーン店の最高峰は…

「週刊SPA!2006.4/4号」(扶桑社)の「Yahoo!JAPAN 検索ワードランキング『焼肉+第2ワード編』」より。

(食通有名人が足繁く通うという「焼肉 名門」の中村真敏店長のコメントより)

【こうして見てみると、3〜7位まで、チェーン系のお店がランクインしてますね。ただ、数あるチェーン店の中でも最高峰は叙々苑だと思います。叙々苑の悪口言うヤツはしょぼいです。いつでもどの店舗でも同じ商品を安定供給できる。あれだけブレない味とコンセプトを出せるのはすごい。文句言うヤツはやってみろ、と。私もできません。叙々苑があったからトラジができて、牛角ができたんです。結局、焼肉チェーンビジネスは、叙々苑を基準にしてるんですよ。】

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 「チェーン店なんて、どうせどこでも同じ味で、個性がない」なんて言われがちではあるのですが、同業者である中村店長のこのコメントを読んでみると、実は「どこでも同じ味」というのは、ものすごいことなのかもしれないな、という気がしてきます。まあ、「駅前のマクドナルドに比べて、あのショッピングセンターのマックは不味い」なんていう話は時々ありますから、細かいレベルでは「誤差」もあるのでしょうけど、それなりの距離も離れ、全く別のスタッフが働いている多数の店舗で、「ブレない味」を維持するのは、実際は、ものすごく大変なことなのでしょう。ハンバーガーだって、同じ材料でも温め方だけで味はいくらでも変わってきますし、焼肉も、たとえ同じ肉であっても、切り方ひとつで、かなり味は違うはずです。
 お客さんも「チェーン店だから、こんなもの」だと思ってくれる一方で、その要求されるレベルより低いものが出てきたら、「なんでチェーン店なのに、この店はこんなに不味いんだ!」というクレームが出るはずです。「隠れ家的な店」なんていうのは、「ハズレ」であっても、選んだ側が「ああ、店選びを間違っちゃった…」と、自分の選択眼のほうを反省してくれる場合も多いのに。そういう意味では、「チェーン店」というのは、ラクなように見えるけれど、かなり厳しい面もありそうです。「いつでもどの店舗でも同じ商品を安定供給できる」っていうのは、並大抵の努力ではないわけで。

 いや、僕自身は「叙々苑」に行ったことがないので、本当に「叙々苑」が「スタンダード」に値する存在なのかどうかは、よくわからないのですけど。