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2006年03月07日(火) ■ |
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「白い恋人パーク」を知っていますか? |
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「GetNavi(ゲットナビ)」2006年4月号(学習研究社)の記事「大人の工場見学」より。
【チョコレートをランドグシャーでサンドした、北海道へ旅行に行った知人が必ず買ってくるお土産といえば……そう、『白い恋人』。なんでも日本各地のお土産品の中でも売り上げ第2位だとか。そこで、現在恋人募集中の担当は、「恋人の作り方」を学ぶため、一路、北海道へ。 超有名お土産品となった『白い恋人』だが、その製造・販売元は「石屋製菓」という会社で、なんと創業50年以上の老舗製菓メーカーだ。そして、大ヒット作となった『白い恋人』が発売開始されたのは1976年。ヒットのきっかけとなったのは、札幌〜東京間の機内食として採用されたことだとか。現在では、年間約2億枚もの消費量をかかえるオバケお菓子なのです。 そしてこの『白い恋人』が製造されている工場を訪れた担当は、ここでまた驚かされちゃいました。なんぜこの建物、外から見ると、中世英国の雰囲気がプンプンの、まるで豪華なお城。実際に『白い恋人』を製造する工場は「チョコレートファクトリー」と呼ばれ、からくり時計「グランマイスター」や、お菓子&ケーキショップ「ピカデリー」などを併設。さらにサッカーJ2・コンサドーレ札幌の練習場まで含めて、「白い恋人パーク」という名の一大テーマパークを形成しているのです。家族で訪れている人たちもいれば、恋人とデートで訪れている人たちもいます。 この白い恋人パークは年中無休で営業しており、600円の入場料を払えば誰でも『白い恋人』の製造ラインが見学できます。まず担当もこの製造ラインを見学させてもらったのだが、もう建物の中はチョコレートの甘い香りでいっぱい。この工場では約300人が働いており、1日に約54万枚もの『白い恋人』が製造されるとのこと。1日働いていたらチョコの香りが身体に染み付きそうである。これはチョコ好きにはたまらない職場かも。
(中略)
ちなみにこの一連の建物の内装も外装に負けず劣らず豪華絢爛。なんでも社長が、中世英国ファンらしく、本物の豪華アンティーク内装で飾られているのである。これだけでも一見の価値ありだ。】
参考リンク:石屋製菓「白い恋人パーク」 「チュダーハウス」
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『白い恋人』は、確かに有名なお菓子ですが、日本各地のお土産のなかでも売り上げ2位なんですね。北海道限定販売なのに、そんなに売れているとは。そして、いくら北海道の土地が安くて、製菓業が夢を売る仕事とはいえ、ここまで趣味に走りまくった工場まで造ってしまうとは。夢があるというよりは、『白い恋人』って、そんなに儲かるのか…と僕は驚いてしまいました。年間約2億枚っていうことは、日本国民がみんな、1人あたり2枚近くは食べているってことですし、確かに、価格に比べて原価はそんなに高くはなさそう。でも、「お土産」だから、なんとなく言い値で買ってしまうというところもありますよね。いやまあ、確かに美味しいけど『白い恋人』。でも、さすがにみんなお土産がこれだと、「たまには気をきかせてマルセイバターサンド買ってこいよ…」とか、思わなくもないです。でも、『白い恋人』って、値段のわりにたくさん入っているので、お土産としては比較的コストパフォーマンスにも優れているからなあ。
この『白い恋人』、北海道内限定発売らしいのですが、最初は札幌〜東京間の機内食で採用されたのがヒットのきっかけだったとか。東京への帰りの飛行機内で『白い恋人』を食べて、どうしても買いたくなってしまった人にとっては、「悲劇」です。発売開始から約30年ですから、それなりの歴史はあるものの、そんなに大昔からあったというわけではないんですね。こんなお城みたいな工場まで造ってしまうなんて、まさに『白い恋人』さまさまですよね。 ところで、ここまで読まれてきた皆様は、おそらく、「じゃあ、全国1位のお菓子って何なんだ?と疑問に思っておられるのではないでしょうか? というわけで、僕もいろいろ調べてみたのですが、2003年のデータの1位はこのお菓子でした(これ以上新しいランキングが探せなかったので…)。 なお、参考までに2003年のランキングはこちらです。もみじ饅頭とか、八つ橋とかが入っていないのは、ちょっと意外な気もしますが、同じようなものを多くのメーカーが出しているお菓子は、なかなか難しいのかもしれません。 しかし、世の中には、まだまだ僕の知らない「テーマパーク」が、たくさんあるものなのだなあ。
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