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2006年01月14日(土)
あなたの「活字中毒者度」は?

「活字探偵団・増補版」(本の雑誌編集部編・角川文庫)より。

【ところで、これほど自己診断テストが巷にあふれているというのに、どうしても見つからなかったテストがある。「活字中毒者度」テストだ。そこで、おせっかいではあるが、本誌がこの自己診断テストを作成してみた。以下がそのチェック項目である。
 さて、あなたの「活字中毒者度」は?

<活字中毒者度チェック>(YES/NOでお答えください)
1.一日に一度は書店に行かないとイライラする
2.家にある本の半分は読んでいない
3.本をプレゼントしてふられたことがある
4.電車に乗ったとき本か雑誌を持っていないと落ち着かない
5.人にすすめられた本には批判的になる
6.読書計画をたてるのが好きだ
7.自分は活字中毒者だと思っていない
8.書店に行ったらまず新刊コーナーをチェックする
9.本を読むよりさわっている方が好きだ
10.かばんに必ず本や雑誌が入っている
11.今現在探している本が5冊以上ある
12.旅先で書店を見かけるとつい立ち寄ってしまう
13.友達は少ない
14.トイレで大をするときは必ず読むものを持って入る
15.書店員になろうと思ったことがある
16.「本の雑誌」を読んでいる

「YES」の数が
 0    活中度D あなたは健全です。このまますこやかな社会生活を営んで下さい。
1〜5   活中度C 軽度活字中毒者。回復の見込みはかなりあります。ただし症状がこれ以上進まぬよう日々の注意が肝心です。
6〜10  活中度B 重度活字中毒者。とりかえしがつかなくなる前に、はやめに手当てしましょう。
11〜15 活中度A 真性活字中毒者。手遅れかもしれませんが、あきらめず少しずつ治していきましょう。世の中には本以外にも愉しいことがあるはずです。
 16   活中度特A めぐろこおじ的活字中毒者。もう治る見込みはありません。健全な社会生活はあきらめて下さい。】

〜〜〜〜〜〜〜

 ちなみに、この本は2000年の1月発行です。今なら、新刊コーナーに行く前に、ットでチェック、という人も多いのかもしれません。あと「めぐろこおじ」さんというのは、「本の雑誌」の元発行人(現在は顧問)で、極度の活字中毒者であった、目黒考二さんのことです。
 僕もこのテストをやってみたのですが、結果は「YES」が10個で、「活中度B」でした。うーん、喜んでいいのか、悲しんでいいのか…やや中途半端な結果ではあります。でも、確かにはやめに「手当て」する必要があるかもしれません。たぶん、ネットがなかったら、「活中度A」だったと思うし…
 それにしても、この「診断基準」からすると、「活字中毒」というのは、重症になると、本の内容を読むことよりも、「本」という存在そのものへの愛着に変わってくる、ということなのかもしれません。欲しい本が身近にないと落ち着かないにもかかわらず、手に入れてしまえば、読まなくてもけっこう安心して部屋に積みっぱなしということは、僕にもよくあるのです。「本」というものの本来の役割を考えればものすごく理不尽な話なのですが、「中毒」というのは、たぶん、そういうものなのでしょうね。
 しかし、僕は常々、どうしてみんな電車の中で本を読まないのだろう?と疑問でならないんだけどなあ。都会の満員電車や、乗り物酔いしやすい人はともかく、あれほど読書向きの時間と空間で、じっと座って目的地に着くのを待っているなんて信じられない…