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2006年01月03日(火) ■ |
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「眼鏡人間」は心配性? |
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あけましておめでとうございます。 今年も『活字中毒R。』をよろしくお願いいたします。 2005年の総集編はこちらからどうぞ。
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「ほんじょの眼鏡日和。」(本上まなみ著・マガジンハウス)より。
【旅行のときは必ず眼鏡を三つ持っていきます。 荷物をコンパクトにまとめるのは、ほぼ職人技で、必要最低限のものでいかに快適に暮らすか追求するのも今や醍醐味の一つになっているのに、眼鏡だけは三つ。これがかさばるんだよねえ。 なんかさ、せっかくおもしろい体験をしにいくのに、もし旅先で眼鏡が急にこわれたら、なんにも見えなくなるでしょ。それは眼鏡人間にしかわからないだろうけど、とても恐ろしいことだ。 しかももっと辛いのは、こわれた瞬間のマヌケ面を他人に見られること。私はこの”へもへも恐怖症”です。 高校生のとき、バレーボールを顔面に食らうという事故で眼鏡が折れたときは、ものすごいショックだったんだよねえ。 バキ! って音がしたと同時に仰向けにひっくり返っちゃった。ぽっきり折れた眼鏡が半ズレで顔に載っかってたまま、半失神。 みんなが心配そうに「ダイジョーブ?」って覗きこみつつ、実は(ぷぷぷー)っておなかの中でこらえてるのが伝わってきたんだ。もう、すぐにわかっちゃった! そういうの敏感なんだ。 うー。痛いよりも恥ずかしかったなあ。そのころからのトラウマなのです。
(中略)
ズレ眼鏡の恐怖は日常にもひそんでいる。 ちょっとでもかけ心地がゆるくなってきたと思ったら気をつけた方がいいのです。 身近にちょっとダンディなタイプのおじさんがいて、大勢の宴会で、彼がいつものようにカッコいい話を展開してたとき、身振り手振りの手が自分の眼鏡にぶつかって、「かこーん」ってつるが片方耳から外れて大きくズレちゃったの。レンズの度も強いから、コントのオチのような顔になっちゃった。 もうみんな大爆笑。私も大笑いしながら、(オレも気をつけねば)ってキモを冷やしました。】
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本上まなみさんは、仕事のとき以外は、ずっと眼鏡をかけている「眼鏡人間」なのだそうです。僕も風呂に入るときと寝るとき以外は眼鏡を手放せないので、なんとなく親近感を覚えてしまいました。 最近は、眞鍋かをりさんの眼鏡姿がブログの最高トラックバック数を更新してみたりと、眼鏡のファッション性がクローズアップされてきてもいるんですけどね。 でも、この「必ず眼鏡を3つ持っていく」というのには、ちょっと驚きました。コンタクトレンズの人が眼鏡を持ち歩くのならわかるのですが、眼鏡なんて、そんなに壊れるものじゃないし、いくらなんでも、三つは多すぎるのではないかと。まあ、芸能人としては、「壊れた眼鏡をかけているヘモヘモな姿」をみんなに見せるわけにはいかない、というところもあるのでしょうし、本上さんの「眼鏡へのこだわり」もあるのでしょうけど。 確かに僕のような「眼鏡人間」にとっては、眼鏡が壊れるというのは、死活問題というか、眼鏡がないと、眼鏡がどこにあるかもわからないし、直しに行くのも一苦労だというのも事実。それでも、眼鏡というのはけっして安いものではないですから、予備を作っておくというのも、なかなか難しいのです。いやまあ、今は大人になって自分で使えるお金も増えたので、スペアの眼鏡をつくるくらいのお金はあるのですが、それはそれでめんどくさかったりもするしなあ。 そういえば僕も、大学時代に、原因は忘れたのですが、何かの拍子に眼鏡のフレームが折れてしまって、ガムテープとかセロテープで補強してかけていたことがありました。修理しに行くのもなんだかめんどくさくって、しばらくそれで過ごしていたのです。そのあいだ、自分では怖くてあまり鏡は見ませんでしたが、たぶん、他の人からしたら、噴飯モノだったのではないでしょうか。「眼鏡は顔の一部です」というキャッチコピーがありますけど、福山雅治さんや伊東美咲さんでさえ、ガムテープで補強した眼鏡をかけていたらやっぱり(というか、もとが綺麗な人はなおさら?)「コントのオチのような顔」になってしまいそうですし。 それにしても、眼鏡って、気にしはじめたらキリが無いところがありますよね。しょっちゅう眼鏡を手で直している人って、それだけで神経質そうなイメージを与えてしまうし、その一方で、ちょっとズレているだけで、かなりカッコ悪くみえるし。
車の中から外の風景を観ていると、その「窓ガラス1枚」がひどく自分と風景を隔ててしまうような気がするのですが、眼鏡をかけているというのは、ずっとその「1枚のガラス」を引き連れて生きているようなものなのです。 ただ、僕にとっては、自分と世界とは、そのくらいの距離感がちょうどいいような気もするのですよね。 しかし、僕の場合は、スペアの眼鏡を持ち歩くと、そっちのほうを忘れて失くしたり壊したりしそうだなあ。
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