初日 最新 目次 MAIL HOME


活字中毒R。
じっぽ
MAIL
HOME

My追加

2005年09月28日(水)
携帯電話が使えない言い訳

IT mediaの記事より。

【NTTドコモは9月28日、「ドライブモード」をより広い状況で利用できるよう音声ガイダンスを変更し、名称も「公共モード」に変える。11月17日の午前10時から。
 これまでドライブモードをオンにすると、「運転中のため電話に出られません(略)」と運転に特化したアナウンスが流れていたが、より幅広い状況に対応したアナウンスに変更する。11月17日以降、「ただいま運転中もしくは携帯電話の利用を控えなければならない場所にいるため、電話に出られません。のちほど、おかけ直しください」というアナウンスに変わる。
 「運転中だけでなく携帯電話の利用を控えなければいけない場所にいることを、かけてきた人に分かってもらえるサービスが必要だという声に応えた」(ドコモ)
 また併せて、電源をオフしている場合の新しいガイダンスも提供する。「*25251」をダイヤル発信して電源を切ると、「ただいま携帯電話の電源を切る必要がある場所にいるため、電話に出られません。のちほどおかけ直しください」というメッセージが流れる。
 いずれも使用料金は発生せず、公共モード中の端末にかかってきた電話についても通話料は発生しない。】

〜〜〜〜〜〜〜

 まあ、自分が電話をかけた側だったら、「ドライブモード」だろうが「公共モード」だろうが、「要するに、電話に出られないんだな、ケッ!」とか言って電話を切るだけのことだと思うんですけどね。そもそも、「ドライブモード」って、そんなに使われているのかな、とも感じますし。
 それにしても、携帯電話が世に出た当初のうたい文句というのは「いつでもどこでも直接つながる電話」だったはずなのですが、これだけ携帯電話というのが「持っていて当たり前」の時代になってしまうと、かえって、「携帯電話のマナー」というのが重視されるようになってきました。むしろ、「携帯持ってない」とか言うと、何かポリシーがあるのではないかと思ってしまいますしね。
 まだ携帯電話が珍しかった時代には、新幹線とかバスの中とかで、ときどき、「今、どこから電話してるかわかる?新幹線の中だよ!そう、携帯電話買っちゃってさあ!!」というような人の姿があったのですが、今では、そういう人は珍しくなりましたし(逆に、そういう光景を目にしたら、「ちょっとヘンな人」だと思うに違いありません)、映画館に行けば、予告編のあいだに「携帯電話OFF!」を呼びかけるちょっと凝った映像が流れるのが当たり前になってきました。どんなにドコモがアンテナを増設しても、病院、公共交通機関、運転中など、アンテナが立っていながら携帯電話が使えない場所は、増えていく一方なのです。
 以前は、携帯電話にかかってくれば、相手は自分の知り合いだとある程度信用してよかったのに、最近は携帯電話にもワン切りとか不動産の勧誘の電話とかがかかってくるようになってきました。家の固定電話どころか、携帯電話でも、自分の知らない番号が表示された場合、一度留守番電話にして相手を確認してからではないと繋がない、という人も増えてきているようです(僕のそのうちのひとりです)。携帯電話というのは、一般的になればなるほど、逆に、「閉鎖的」になっていっている面もあるんですよね。
 結局「ドライブモード」が「公共モード」になったところで、運転中に電話がかかってきたときのもどかしい気持ちというのは、変わらないんだろうけどなあ。あの、どうせたいした用事じゃないんだろうけど、わざわざ携帯にかけてくるくらいだし、ひょっとしたら…でも運転中だしなあ…という、あの、モヤモヤとした不安感!
 実際は、今は「わざわざ」携帯に、なんて、かける側は全然思っていないんですけどねえ。
 確かに携帯電話は便利なのですが、その一方で、ずっと発信機をつけられているようなものでもあるのです。「どうして携帯持っているのに、連絡がつかないんだ!」なんて怒られるようなことは、「携帯以前」の時代にはありえなかったんだからなあ。