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2005年09月26日(月) ■ |
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愚かなリ、男子。 |
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「ひとりずもう」(さくらももこ著・小学館)より。
【ほとんどの女子は、かなり小さい頃から男子のことを軽蔑している。 男子は、どうしてこんなに字が下手なんだろうと呆れ返るようなみっともない字を平気で書き、絵はチンポかウンコかガイコツばかり描き、漫画もチンポやウンコやハゲおやじか出てくるようなものばかり読み、給食の最中もふざけて笑って牛乳を鼻や口から出したりし、そうじ時間はホウキをバットにして雑巾を投げて野球をし、いくら先生に怒られてもやめずに、小学生時代から中学生になってもまだ同じ事をやり続けている。 女子からしてみれば、男子の気が知れない。ふざけて男子の字のマネをしようと思ったってあんなに下手には書けない。左手で書いたって男子の字よりはまだましだ。チンポやウンコの絵なんて絶対に描きたくないし、男子の読んでいる漫画なんて見たくもない。給食中に汚いマネをするのもやめて欲しいし、そうじ中に野球をやるのも大迷惑だ。なんで小学生の時から中学生になっても、まだそんなくだらない事ばかりやり続けているのか、女子同士の間ではいつも「男子ってホントにバカだよね」と言い合っていた。 私も、もちろんそう思っていた。男子はホントにバカだ。くだらない。だらしない。関わるとろくな事がない。 と思っていたのだが、その辺に男子がウロウロしていると、ついついからかいたくなってしまい、結局私は小学校の頃からけっこうよく男子と遊んでいた。】
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ほんとうに、あの頃の「男子」と「女子」の間には、暗くて深い河が流れていたような気がします。男子側からすれば、女子というのは、「先生の言いなり」で「偉そう」で「融通がきかない」「目の中に星が描いてある、同じようなストーリーの漫画ばかり読んでいる」というような存在だったので。 でもまあ、こうやって、女子側からのコメントをあらためて聞かされると、全くもって「男子」というのは、ロクな生き物ではなような気がします。僕は自分自身では、「バカな男子」とは一線を隔していたつもりだったのですが、さくらさんがここに書かれているような「バカ男子の条件」を必要かつ十分に満たしていましたし…… しかし、あらためて考えると、男というのは、「大人」になっても、やっていることは「男子」がグレードアップしただけなのかもしれません。カルテの字でも、「なんじゃこりゃ、暗号か?」と思うような「解読不能の文字」を書いているのは、男性がほとんどです(いや、少なくともカルテ上で、「読めないほど汚い字を書いている女性」というのを、僕は知りません。そりゃあ、世間の女性には、ギャル文字とか書いている人もいるんでしょうけど)。そもそも、書いた本人が読めなかったりするし。僕自身も悪筆なので、全然偉そうなことは言えないんですけど… 男というのは、酒の席で3人集まれば、下半身トークをはじめる人がひとりはいますしね(ひょっとしたら、女性だってそうなのかもしれませんが)。 でもなあ、あんなに「男子ってバカよねえ」と言っていた女子たちが、「大人の女性」になってみると「少年の心を持った男性が好き!」になってしまうのだから、わからないといえば、わからないものですよねえ。
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