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2005年08月10日(水) ■ |
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「出張ホスト」を利用する女性たち |
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「裏ハローワーク」(アンダーワーカー・サポーター編・永岡書店)より。
(「有名出張ホスト」へのインタビューの一部です。)
【出張ホストを利用する客にはどんな女性が多いのだろうか? 「オレのお客の場合、年齢は20歳くらいから50代後半までで、そのうち半分以上が既婚者。風俗嬢も多いけど、旦那とセックスレスの主婦とか、出会い系はコワくて出来ないっていう普通の女性とかも多いよ。 出張ホストのお客っていうと、金持ちや風俗嬢ばっかりってイメージがあるかも知れないけど、実は、遊び慣れていない人のほうが多いんだ。例えば30歳超えて処女で、その事に負い目を感じてる人が”自分を変えるため”って言って一大決心してホストを呼ぶ場合もあるし」 また、女性が出張ホストを呼ぶ目的は、性欲を満たすためばかりではないのだそうだ。「お客の話を聞いたり相談に乗ってあげるのはしょっちゅう。日常生活でストレスたまってて、だけどそれを話せる相手がいないっていう女性は多いからね」 では、接客で大変な事はなんだろう? 「喋る事。特に無口なお客の場合は、なんでもいいから話題を見つけなきゃって思って必死になる。あとやっぱり、本番が二人以上連続で続いていると体が辛い。ほら、女の人って、男がイカないと満足しなかったりするでしょ。モチロン、辛くてもその場では全然平気な顔してるけどね(笑)」】
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知られざる出張ホストの世界。 僕は出張ホストを利用したことはないし、いわゆる「ホストクラブ」というところに入ったこともないのですが、確かに「出張ホストを利用するお客の女性」というのは、お金持ちか風俗嬢というイメージを持っているような気がします。あの「買い物依存症」の中村うさぎさんのような人(というか、中村さんは「ホストクラブ通い」を自分でネタにされてますしね)が、ホストクラブの「メインユーザー」なのだろうな、と。 僕の感覚からすると、「出会い系」が怖いからホストを呼ぶ普通の女性なんていうのは、それはそれで違和感もあるんですけど。えっ?ホストのほうが怖くないの?って。 でも、考えてみれば、そういう「プロ」の人たちは、「金の切れ目が縁の切れ目」である一方で、「後でめんどうなことにならない」という要素もあるわけです。出会い系の怖い話なんていうのは、いまや巷にあふれているわけで、「ストレス解消」が目的なら、遊びなれていない、「ハズレ男」を出会い系で引いたり危険な目にあうリスクを負うより、お金はかかるけれど、遊びなれたホストのほうが効率はよさそうです。 僕がときどき耳にする男性側の理論として、「職場の女性に手を出してトラブルになるよりは、お金を出して風俗に行ったほうが、『安全』じゃないか」なんていう話もあるんですよね。まあ、僕も実際に、職場で「複数の純愛」を並行させようとしたために、とんでもない修羅場になってしまった例も知っていますし、「友達の夫と浮気するよりは、ホストと遊んだほうが『真面目』なのだ」と言えなくもないのかな。もちろん「そんなこと、しないにこしたことはない」のですけど。 ただ、これを読んでいて思ったのは、今の世の中というのは、「真面目な人ほど寂しい」のかもしれないな、ということでした。「話を聞いてもらうために、ホストを呼ぶ」なんていうのは、やっぱり普通じゃないよなあ、と。相手はもちろん「親身に聞いてくれているように見える」のだろうけど、本当に「親身」になんてなれないということは、相談しているほうだって、わかっているはずなのに。 まあ、これを読んでみると、ホストっていうのもラクじゃなさそうですよね、実際のところは。
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