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2005年04月05日(火)
鏡の中の自分には怒れない「大魔神」

デイリースポーツの記事より。

【女優・榎本加奈子(24)が交際中だった横浜ベイスターズの佐々木主浩投手(37)の協議離婚が3月18日に成立していたことが4日、明らかになった。佐々木の個人事務所がマスコミ各社にファクスで発表した。榎本はすでに都内の佐々木の豪邸で同居生活をスタートさせており、“不倫”交際2年が結実、結婚は秒読みとなった。
 シアトルと東京の国際遠距離“不倫”愛を貫き、榎本と“大魔神”のゴールインが秒読み態勢となった。
 ファクスの文面で佐々木は「米大リーグに移籍した2000年から妻とはスレ違いの生活が続き、2人で今後の人生について見つめ直した結果」と離婚の理由を説明。当初は香織夫人(36)が「離婚なんて考えてません」とマスコミに語るなど反対し、泥沼状態が続き、互いに代理人の弁護士をたて協議の結果、正式に離婚が成立した。2人の子供の親権は佐々木が持つ。
 また佐々木は初めて「新たな人生という意味で現在榎本加奈子さんと交際し生活を共にしております」と榎本との交際を認めた。「2人の子供も理解を示し」ているといい、榎本との結婚への障害はなくなった。
 榎本は3月27日に佐々木親子が住む東京・世田谷の豪邸に引っ越しを済ませており、“新家族”での生活をスタートさせている。
 2人の不倫関係が発覚したのは03年秋。一時は破局説も飛んだが、今年1月にはハワイでの親密ぶりや都内の榎本のマンションでの“不倫半同棲”が報じられた。
 佐々木は「これからは野球に集中し、みなさまの期待に応えられるようにグラウンドで全力を尽くします」とコメント。
 なお5日発売の写真誌では榎本の妊娠説も出ているが所属事務所では「分かりません」とノーコメント。榎本は芸能活動を休業中で、復帰時期は未定。】

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 僕は最初にこのニュースを聞いたとき、「佐々木、糟糠の妻を捨てて、若い女に走るなんて、けしからんヤツだ!」と思ったのです。佐々木さんのファックスの中には、「子供たちも彼女(榎本さん)になついていますし」というような件があったそうなのですが、榎本さんが妊娠中、あるいは、今はそうでなくても、今後、出産するという機会があれば、「自分の血が繋がっていない子供たち」と、今の良好な関係が維持できるかどうかなんて、誰にもわからないことですし。
 まあ、血が繋がっているからといって、必ずしも良好な関係が保障されているわけではない、というのも事実なのですけど。

 しかし、この離婚騒動のきっかけについて考えてみると、海外勤務というのは本当に難しいものなのだなあ、などと思ってしまうのです。僕の周りの人たちにも、「新婚の妻と一緒に海外に留学したものの、すぐに夫婦関係が悪化して妻は帰国」なんて話は、けっして少なくはないので。
 一般的に、仕事をしている側のほう(この場合、佐々木投手)は、ときにはホームシックにかかることはあっても、まあいいんですよね。何より、仕事(野球)さえやっていればチームメイトもいるし、「淋しさ」に負けているヒマもないしょう。もちろん、いろんなプレッシャーもあるかもしれませんが。
 それに対して、家族、とくに配偶者には、ときには留学、海外勤務している本人以上に辛いこともあるようです。近くに頼れる親族もいなければ、一緒に気分転換できる友人もいない。本人が英語に堪能で外交的な性格ならまだしも、そうでない人の場合は、「どうして自分がこんな目に…」なんていうことも、けっして少なくはないようですから。「夢を追っている」という人は良くても、「一緒に夢を追っているはずの人」が、ずっと同じ方向を見ているとは限らないのです。ましてや、遠征ばかりでなかなか家に帰ってこない夫。見知らぬ国で(とはいっても、佐々木投手がいたシアトルは、日本人には生活しやすい都市のようですが)ひとりで家にいなければならない辛さというのは、筆舌に尽くし難いものではないでしょうか。いや、海外のほうが自分に合っている、という人だって、いるんですけどね。
 こういうのは別に海外生活に限ったことではないのでしょうが、海外勤務をしている本人は「自分は仕事でこんなに疲れているのに!」なんて、周囲の人たちの苦労に対する配慮が欠けた態度をとってしまうというのは、珍しいことではないのです。

 佐々木さんは、それでも「お金はあった」はずですから、大部分の海外での生活をしている日本人よりは、遥かに恵まれていたはずです。それでもやっぱり、「埋められない溝」というのはできてしまうものなのだなあ、ということをあらためて考えさせられました。「夢」と「生活」の両立というのは、本当に難しい。
 きっと、こういうのは、「どちらが悪い」と一概には決められないところもあるんですよね。悲しい話であることだけは、紛れもない事実ですが。

 それにしても、佐々木投手は、2年総額13億円という高年俸を貰っていながら、今まで「これまでは野球に集中できず、グラウンドで全力を尽くしていなかった」のでしょうか?去年の引退騒動もチームメイトからすれば迷惑千万だったでしょうし、今年も開幕戦でサヨナラホームランを打たれていますから、そんな悠長に構えていられない事態であることだけは、間違いないとは思います。
 
 佐々木さん、不倫の時期と野球の成績が落ちた時期がシンクロしているように見えるのは、僕の錯覚ですか?それとも、ケガや年齢による衰えだけが原因なんですか?