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2005年01月24日(月) ■ |
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泣き虫、弱虫?石田純一 |
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デイリースポーツの記事より。
【和田アキ子(54)が23日、都内のライブハウスで行われた映画「Ray/レイ」(29日公開)の試写会でトークショーを開いた。昨年死去した盲目のシンガー、レイ・チャールズを描いた作品。和田はレイと交流があり「神様」とあこがれている。また、長谷川理恵とクリスマス破局した石田純一とこの日会ったそうで「『(長谷川を)石田君が育てたようなもんだ』と言ったら『クリスマスでよかった。さようならの代わりにメリークリスマス』だって。キザだね」と苦笑。】
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いやしかし、こういう芸能界のスキャンダルとか不祥事ネタになると必ず出てきますね和田アキ子さん。もう最近は、自分の本業である歌でというより、他人の行状にツッコミを入れることで稼いでいるような感じです。まあ、それはさておき、今回の石田純一さんと長谷川理恵さんの「破局」に関して、僕が観たかぎりでは、ほとんどすべてのメディアが石田純一さんに同情的だったことに、正直驚きました。だって、「不倫は文化だ」なんてウソブキながらつきあいはじめた相手なんだよ、結局離婚しちゃったんだし。そういうのって、時間が経てば、もう「時効」なんだろうか…
僕は「トレンディドラマ直撃世代」ですから、トレンディドラマでキザな男を演じ続ける「本当にカッコいいと思われていた時代の石田純一」の記憶を持っているのです。そういえば「ハンマープライス」という番組では、「卒業式のあと、石田純一がスポーツカーでお迎えに来てくれて、ドライブのあと謝恩会に送ってくれる権」なんていうのが、かなり高額で落札されていたのを観た記憶もありますし。それをまた、会場の若い女性たちが、心底羨ましそうに観ていたんですよね… 今、同じことをやらされたら、「罰ゲーム」なのではないかという気もするんですが、あのころは、「そういう時代」だったのです。僕たち男どもは内心「あんなキザなだけで中身のない(と当時は思っていた)男のどこがいいんだ!」なんて寄り集まっては毒づいていたものです。
しかしながら、この石田純一・長谷川理恵というカップルに関して「石田純一が育てた」という表現には、なんだかしっくり来ない感じもするのです。なんというか、長谷川さんはマラソンやったり、ゴルフやったり、いろいろな活動をされているようなのですが、今の長谷川さんのポジションは、「石田純一の女」という域を出ないものであり、「育てられた」にしても、あんまり大きくは育ってないよなあ…という感じです。マラソンやっているって言っても、日本にはもっと速いランナーなんて、たくさんいるわけだし、だからといって、芸能人として「石田純一の女」という看板以外に彼女を一般にアピールするようなものは、何一つなさそうです。そして、現在31歳で今までほとんど石田さんとのペアでしか語られることがなかった長谷川さんが、これから芸能人として「大ブレイク」していくという可能性がそんなにあるとも思えないんですよね。「この経験を生かして、バラエティ進出」くらいしか選択肢は残っていないのかもしれません。 石田さんは確かに長谷川さんを「芸能界で食っていけるようにしてあげた」のでしょうけど、所詮「食えるだけのレベルにしか、育てられなかった」とも言えそうです。 それでも、この「育てた」に対して周囲が納得しているのは、「石田さんと付き合っていなかったら、長谷川さんは芸能人としては今以上にうだつが上がらなかったに違いない」という予測をみんなしている、ということになりますよね。実際のところは、どうだったのかなんていうのは、もはや知ることはできないのですが。
それにしても「家まで建てさせられたのに別れを告げられた」石田さんに対して世間がことのほか優しいのを観ていると、世の中というのは、いわゆる「老いらくの恋」みたいなものに対して、ものすごく温かい目で見ているのだな、ということを感じます。今回のテレビ番組でのコメンテーターたちは、「もう50歳の石田純一さんには、もう後がなかった!」というような論調も目立ちましたし。そういえば、某歌舞伎界の大御所が若い女性とホテルで写真を撮られたときも、「お盛んで何より」みたいな報道ばっかりだったものなあ。今公開中の「東京タワー」で若い男の子と恋に落ちる黒木瞳さん演じる41歳の主人公にも、「それって『不倫』じゃないか!」というツッコミはほとんどないようですし。 そう考えると「年を取ると、恋愛ができなくなってしまう」という恐怖感を持つ人はものすごく多いのかもしれないし、逆に年を取れば「恋愛さえできれば、どんな形だっていい」と思う人が増えてくるのかも。 石田純一さんの今回の「破局」については、同世代の男たちにとっては、「所詮、石田純一でも50歳になれば『後がない』んだよなあ」という同情と共感と安堵を感じさせるものだったのでは。
でも、僕は正直、石田さんがこれで「打ち止め」になるとは思えないんですよね。最近の石田さんは、バラエティ番組にどんどん出演して自分の「モテキャラだったころ」を切り売りして稼いでいるようにすら見えますし、今回の会見も、わざわざあんなに派手に「破局会見」とかやる必要なんてないと思いませんか? やっぱりそこには、「破局すら利用するしたたかさ」もあるのかなあ、とも感じてしまうのです。
僕が聞いた話では、石田さんは、なかなか役者としては売れずに、大ブレイクしたトレンディドラマに出演するときに「もうこれで役者は最後にして、裏方(マネージャーとか)に回ってくれ」と事務所に宣告されており、どうせこれで最後なら、と開き直って、あの「同性にとってはムカつくくらいのキザな男」を演じたら、それがウケて今の地位を築いたそうです。
ああ見えて、石田さんは、逆境には本当に強い人なのかもしれません。 今回の「破局」だって、ちゃんと「ネタ」にしてしまっているわけだし、なんとなく、「別れるならクリスマスにしたほうが、ネタになるな」とか意識していたのではないでしょうか。
ほんと、転んでもタダじゃ起きないですよね、ある意味見習わなくては。
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