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2004年05月24日(月) ■ |
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郵便物とノゾキのコインロッカー |
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読売新聞の記事より。
【配達前の封書など636通を盗んだとして、日本郵政公社兵庫監査室は23日までに西宮郵便局郵便課の非常勤職員男性(27)を懲戒免職にした。近く窃盗容疑で書類送検する。
同室によると、職員は昨年12月から勤務。今年4月から5月18日にかけ、同課事務室で郵便物の区分け作業中、同局管内で投かんされた封書やはがき計636通を盗んだとされる。
大半は差出人が女性で、同室の事情聴取に対し「手紙が読みたくて興味本位で盗んだ。同封の写真も見たかった」と話している。
今月21日、阪神電鉄甲子園駅から同局に「利用期限が過ぎたコインロッカーから郵便物約190通が出てきた」と連絡があり、同室が捜査。局内にある職員のロッカーから封書など30通、自宅からも大量の郵便物が見つかった。
同局は盗まれた郵便物について、差出人に連絡し、改めて配達するかどうか、意向を聞いている。
同公社近畿支社の話「お客様に多大な迷惑をかけ、深くおわびします」】
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やっぱり「他人を覗き見したいという気持ち」というのは、多少なりとも誰にでもあるのだろうと思います。僕だって目の前で一緒にご飯を食べている彼女の携帯が鳴ったら、「誰からの電話なんだろう?」「どんな内容のメールなんだろう?」って、気になりますからねえ。 ただ、実際に「誰からの電話?」とか「どんな内容のメール?」というような質問を自分から口にすることはありません。やっぱりそれは「ルール違反」のような気がするし、信じているから(というよりは、「信じていることをアピールしたいから」なのかもしれないけど)。 しかしながら、世間には「寝ている間に彼の携帯をチェック!」なんて女性はけっこういるみたいですし(それは、ロンドンハーツとかの観すぎなの?)、逆に多少は気にしてみせてあげたほうがいいのかな、とも思うのですが。 まあ、それは逆に「僕の携帯の履歴も覗かないでね!」という暗黙のアピールだったりもするんですけどね。見られて困るような履歴があるわけではないのだけれど。
それにしても、この郵便局員の「他人に対する興味」というのは、やっぱり異常なものです。自分の身近な人ならともかく、社会的地位や収入を捨ててまで、赤の他人の手紙を見たいというのは、やっぱり普通の価値観じゃないから。もっとも、そういうリスクが何もなければ「他人の手紙を覗き見したい人」というのは、もっと大勢いるとは思うのですけどね。 ただ、彼の欲望が、果たして充足されていたのかと考えると、僕はやや疑問なのですが。基本的に「差出人の名前」で彼は女性を判断していたと思うのですが、現在では若い女性でメールではなくて「プライベートな手紙を書く人」って、かなり少数派なのではないでしょうか?ハアハアしながら封を開いてみたら、御高齢の方の読めないほど達筆な字で書かれていて、悲しい思いをすることも多かったと思うのです。そういうのが、彼の「覗き魂」に火をつけたのかなあ。 もちろん、わざわざ手紙に書くような内容だからディープなものもあったのかもしれませんけど。
WEB日記みたいに、「見せたい人」と「見たい人」の利害が一致するところで満足できればよかったのだろうけど、おそらく彼は、「手紙」というものにこだわりがあったのでしょうね。もしかしたら、「他人に見てもらいたい!」というWEB日記は、ちょっと違うと思っていたのかも。
それにしても、2ヶ月間もこんなことをやっていて、しかも発覚した理由が「駅のコインロッカーから手紙が大量に発見された」ということですから、日本人の多くは、手紙が届いたかどうかは確認しない人、もしくは手紙が届かない理由が郵便局にあるとは考えない人、なのでしょうね。それって、すごい信頼度だよなあ。
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