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2004年03月23日(火) ■ |
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これだけは許してもらいたい、男女不平等な施設 |
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共同通信の記事より。
【「坊っちゃん湯」を男女平等に−。夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場する道後温泉本館(松山市)の改築計画を検討している松山市の諮問委員会は22日、男湯3室、女湯2室の本館の浴室を、男女2室ずつとする方針をまとめ中村時広市長に報告書を提出した。女湯の湯船も従来より広くする。 市観光施設経営管理課によると、延べ約1600平方メートル、木造3階建ての本館は築100年以上経過し老朽化が激しいため、改築に向け2004年度から設計計画を立てることにし、諮問委員会が基本的な方針を協議。 男性客より女性客が来館する傾向が高まっているため、浴室数、スペースとも男湯の方が“優遇”されている現状を改め、男女間に格差がないようにした。 同経営管理課の担当者は「女性客が増えており、ニーズに応えることにした」としている。】
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確かに、女性には温泉好きが多いようですし(というか、僕の周囲では、男の「温泉好き」って、あんまり耳にしないような…)、一般的に女性のほうが温泉に行ってもお風呂に入っている時間が長いような気がしますから、この改装は政界でしょう。別に「男女平等」とか言わなくても、純粋に営業戦略としても。 逆に、最近の僕の印象では、女性用の浴室のほうが、キレイだったり、いろんな種類の温泉があるんじゃないかなあ、なんて思うくらいですし。 明らかに女性のお客さん目当ての造りのところもありますしね。
まあ、時代に即した改築で、これはこれで良いのでしょう。「男女平等」とはいえ、一部の混浴のスペースを除いては男と女が一緒に入るってわけにもいかないし、ニーズに合わせての改築は妥当なところです。100年以上の建物が無くなってしまうのは歴史的には寂しいですが、それも安全性などを考えたらいたしかたないところ。
しかし、僕はこういう「男女平等」で、ひとつ考え直してもらいたいところがあるのです。 それは、「どうしてどこも、女子トイレの数があんなに少ないのか?」ということ。あるいは、「男女平等な数が設置してある」のかもしれませんが。 ちょっとしたイベントなどの際には、男子トイレにだって行列ができることがりますが、それでも「何十分も待たされた」ような記憶はほとんどありません。さまざまなファクターで、女性のひとり平均のトイレ使用時間は男性より長いだろうし、おそらく個室を作るのには、男性用の小用便器1個よりはるかにコストがかかるのでしょうけど、だからといって、あそこまでの行列ができるくらい数が少ないというのは、どうにかならないのかなあ、と。それには、使う側の「せっかく自分の順番なのだから…」という意識もあるのかもしれませんが。男子の小用の場合、他にやることはないわけですから。
でも、あの行列って、本当に困りますよね。僕は男ですが、連れがあの渋滞にハマってしまったりすると、やっぱり気が気ではありません。「もう少しではじまるのに…」なんていうこともしばしばだし、「花火を観に行ったつもりが、トイレに並びに行ったようなもの」なんてこともあります。 もちろん、並んでいる女性たちほど、切実な思いではないのかもしれませんが…
というわけで、男女不平等でもいいですから、公共の場での女子トイレ、もう少し増やしていただけないものでしょうか? たぶん、男にとっても女にとっても、そのほうがいいんじゃないかなあ。
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