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2004年01月22日(木) ■ |
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もうひとつの「指輪」の魔力 |
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『九州ウォーカー・2004・3号』の記事「おすぎが語る『ロード・オブ・ザ・リング』舞台裏の裏!」より。
【その期待のパート2「二つの塔」は、パリがお披露目の地だった。「ここも段取りが悪くてねえ(笑)。会場入りするイライジャ(・ウッド、主人公フロド役)とはレッド・カーペットの上で少し話せたんだけど、彼はちょっとナーバスになってたみたい。1作目では無邪気でかわいかったのに、『僕はもう大人なんだから子供扱いしてほしくない』って、お酒は飲むはタバコは吸うは丸坊主になってるわ。自分はフロドだけじゃないんだぞっていう意識がすごく強かったのね。主演作が映画史に残る大ヒットに化けちゃったんだもの。プレッシャーがあったのは当然よね」】
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参考リンク:『イライジャ・ウッドのファンページ』
完結編である「王の帰還」が、もうすぐ日本でも公開される「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公(のひとり、と言った方が良いのかもしれませんが)フロド役のイライジャ・ウッドについての、おすぎさんの思い出話です。 上記参考リンクにもありますが、実は、イライジャさんはもともと子役出身で芸歴も結構長いみたいです。年齢も現在22歳(もうすぐ誕生日で23歳)ですから、立派な「大人」なんですよね。 僕たちはどうしてもフロドのイメージで彼を見てしまいますから、正直、もうそんな年なの?とちょっと意外ではあるのですが。 役者にとっては、当たり役というのは嬉しいものなのでしょうが、それがあまりに当たりすぎて、みんなに役柄=本人、と思われるのって、かなり辛いことみたいですね。 「僕はもう大人なんだから子供扱いしてほしくない」という発言は、裏を返せばプライベートでもフロドのイメージで扱われることが多くて、20歳過ぎの若者にとっては、すごく辛かったということなのでしょう。 そこで、酒やタバコで「大人」をアピールしてみたり。 役者としても、「スター・ウォーズ」のルーク役のイメージが強すぎて、その後活躍の場がなくなってしまったマーク・ハミルさんの例もあることですし。 みんなルークは覚えていても、あの役者さんの名前は忘れてしまっているのでは? ハン・ソロ=ハリソン・フォードは、すぐに出てくると思うのですが。
若くして「当たりすぎの役」を得てしまった役者というのは、その役のイメージが強すぎて、その後難しいところがありそうです。 「ホーム・アローン」の大ヒットで一躍人気者になったマコーレ・カルキン君なんか、その後出演料を巡って家族はバラバラ、本人はあの若さでアルコール中毒にドラッグ中毒と、波乱の後半生(というには、あまりに若すぎますが)を送っていますし。
映画は完結しても、フロドはまだ、もうひとつの「指輪」の魔力に支配されつつあるのかもしれませんね。
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