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2003年06月04日(水) ■ |
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アメリカには、仲の悪い夫婦はいない! |
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「阿川佐和子のお見合い放浪記」(阿川佐和子著・講談社+α文庫)より。
【アメリカに住んでいる友達が、 「アメリカでは仲の悪い夫婦はほとんどいないのよ」 と話すのを聞きました。 「どうして?あんなに離婚が多いのに」 「そうなのよ。アメリカ人は仲が悪くなったらすぐに離婚するから。日本人は夫婦仲が悪くなっても別れないでしょ。だから、アメリカには仲の悪い夫婦はいないというわけ」 なるほど、一理あるかもしれない。】
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このあと、阿川さんは、日本の場合は夫婦仲が悪くても「子供がいるから」という理由で離婚しないことが多いけれど、それもどうだろうか…と書いておられます。
僕たちがイメージするアメリカ人の夫婦って、出かけるときにはキスをして、家事を夫がちゃんと手伝い、寝室も一緒。週末はホームパーティ、みたいな感じじゃないでしょうか? まあ、これを阿川さんが書かれたのは8年くらい前なんですけど。 何年か前に、アカデミー作品賞を獲った「アメリカン・ビューティ」なんて映画を観てみると、現実は、そんなに「正しい夫婦」ばかりじゃないんだなあ、と思い知らされますね。 確かに、アメリカ人(僕の知っているアメリカ人って、いわゆるハリウッドスターとかがほとんどですから、あんまりアテにはなりませんけど)は、比較的すぐに離婚して、莫大な慰謝料のやりとりをする、というイメージがあるのです。 もちろん、一般的なアメリカ人はそうじゃないんでしょうが、この阿川さんの友人の話からすると、やっぱり日本よりも離婚しやすい、という傾向はあるんでしょうね。 離婚した人に対する、社会的な見方の違いもあるでしょうし。
「仲が悪くなったら、すぐ離婚」してしまえば、確かに「仲が悪い夫婦」というのは存在しえません。 子供だって、「お前のために別れられない」なんて親に言われ続けていれば、教育上良いとは思えないから、それはそれで、ひとつの考え方なんでしょうね。
でもなあ、こういうのは、本当に難しいですよね。 時間とともに薄れる愛情もあるだろうし、一時はいがみあっていても、それでよりいっそう深まるような愛情もあるだろうし。
どちらにしても、「子供のために」って言い訳は良くないよなあ、とは思うのですが。
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