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2003年05月29日(木)
なんとなく不安な、カレー専門店のカレーうどん。


中日新聞の記事より。

【カレーの専門店を全国展開する壱番屋(愛知県一宮市)は28日、カレーうどん専門店「麺屋黄粉壱(めんやここいち)」を新たに出店すると発表した。1号店は一宮市本町に31日に開店。当面は1店舗だけで客の反応を見ながら、その後の展開を検討する。

 現在のカレー専門店「CoCo壱番屋」でもカレーうどんを取り扱っているが、従来のカレーソースを改良し「普通」と、牛乳の分量を多くして口当たりを良くした「まろやか」の2種類の味を提供する。価格はカレーうどんが650円から。月間売り上げ300万円を見込む。】

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 最近、カレーうどんを食べた記憶がありますか?
 僕は、辛うじて思い出せるのが、大学時代に買い物に出るのが面倒で家にあったうどん玉とボンカレーで作って食べたことくらいで、それももう、10年くらい前の話です。

 子供の頃は、今みたいにカレーが自由に食べられるような時代じゃなかった(まあ、子供の場合、メニューの選択そのものが自力でできないことが多いのですが)ので、カレーうどんというのは、非常に魅力的なメニューでした。
 うどんを食べながら、カレーも楽しめるわけですから。
 でも、やっぱり、カレーはカレー、うどんはうどんの方がいいかな、という気もしていたんですよね。カレーうどんって、カレーライスのカレーより、やや粘り気が少ないカレーソースの中にうどんが浸たっているわけなのですが、普通に食べていれば、どうしても先にうどんが無くなって、後にはカレースープだけが残ります。これがなんだか気持ち悪くって。
 カレーライスなら、自分でカレーの残量とご飯の残量を調整して食べられるのに。
 スープとして作られたカレーですから、ちょっと薄味ではあるのですが、そのまま飲むのはなんとなく行儀が悪いし、残してしまうのももったいないし。
 ご飯持ってきてくれないかなあ、などと思ったものです。
 僕にとっては、なんとなく居心地が悪い食べ物で。

 今でも、その名残か、うどん屋でカレーうどんを食べている人をみると、なんとなく変わった人のような気がしてしまうんですよね。

 ところで、「CoCo壱番屋」のカレーうどんなんですが、僕はちょっと危惧しているのです。
 もちろん、手間暇かけて作った専門店のカレーは美味しいのですが、それが、カレーうどんという食べ物にマッチしているかどうか?
 よく、カツ丼のカツは、あんまり立派な(専門店のような、肉厚でカラッと揚げられているような)ものより、肉が薄くてコロモがベッタリしているようなものの方が美味しい、とか言いますよね。もちろん、100%その限りではない場合も多いのですが。
 むしろ、ちょっと薄めのチープなカレーのほうが、カレーうどんには合っているような気が、僕にはするんですよね。勝手な思い込みですが。
 「豪華ロースカツカレーうどん」とかだったら、うどんが負けてしまって、やっぱりご飯が欲しい、というような結論になってしまいそう…

 高級カレー+高級うどんという組み合わせが、必ずしも1+1=2の美味しさとは限らないのが、食べ物の難しいところなのです。