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2003年01月30日(木) ■ |
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DVDが普及していくことの悲劇。 |
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毎日新聞の記事より。
【電子情報技術産業協会(JEITA)が29日発表したAV(音響・映像)機器の需要予測によると、03年のDVD機器の国内出荷台数は450万台と、370万台のVTR機器を逆転する見通しになった。02年は、DVDが337万台(前年比97.7%増)に倍増、VTRの472万台に近づいた。
DVD機器は、HDD(ハードディスク駆動装置)を内蔵し録画するタイプが伸びており、05年には半分以上が録画再生機になる見込みだ。
一方、世界の出荷台数は、02年がDVD4504万台(同51.1%増)で、VTRの3426万台を上回った。JEITAは、DVDプレーヤーの世界的な低価格化や、DVDソフトの充実が理由だと分析している。日米欧でDVDとVTR一体型への買い替えが急速に進んだ。】
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たぶん上の数字には、プレステ2は入っていないのでしょうが、僕は、まだVTRのほうが多く出荷されていたのか…と思いました。 レンタルショップは今までの蓄積があるからさておき、セルの作品ではDVDがビデオテープを完全に逆転してしまった感がありますね。パソコンで出先でも観られますし、かさばらないし、巻き戻し、早送りは一瞬だし、テレビ番組の録画もできるということであれば、これからDVDの時代になることは、まず間違いないでしょう。 最初に、CDと同じ大きさのDVDを見たときは「これに動画が2時間も入るんだろうか?」と疑問に思ったくらいだったのに。 ただ、DVDが普及することについて、僕には心配があるのです。 僕は基本的に「モノが捨てられない人間」でして、家には昔のゲーム機やカセットテープがあります。実家には、記憶媒体がカセットテープだったり、ペラペラの5インチフロッピーディスクだったりのパソコン(当時は「マイコン」と言ってましたが)があったりするのです。 ベータのビデオデッキ、なんてのも現存。 もう何年も電源を入れてませんから、たぶん、もう動かなくなっているでしょうけれど…
実際のところ、こうしてハードが切り替わっていくことによって、今はもう観られなくなった保存版のビデオとか、思い出のゲームって、けっこうあると思うのです。 僕たちが今重宝しているデジカメは、デジタルデータで、何年経っても画質が変わらない、というのがメリットなのですが、考えようによっては、そのデータの規格が変わってしまったら、もうどうしようもないんですよね。 そういう意味では、たとえ色褪せていくにしても、媒介を必要としないプリント写真は、一度現像してしまえば残しておくことができるわけで。 まあ、たとえ旧いビデオやゲームが残っていても、それを実際にやるかどうかは、別の話なんですけどね。 それでも、自分の子孫に「ああ、このビデオテープとかいうやつに、お前のおじいちゃんのメッセージが入ってるんだよ。今はもう、見られないけどね」とか言われるのは、ちょっと悔しいような気がしませんか?
ちゃんとデータを移していけば問題ないことなのかもしれませんが、いつでもできると思うと、意外とやらないものなんだよなあ。
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