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2003年01月23日(木) ■ |
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「女子中高生7割、ゆきずりSEXを容認」という記事の正しい読み方。 |
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日刊スポーツの記事より。
【中高生の7割近くが「同年代の女子が見知らぬ人とセックスすること」を容認していることが、警察庁の青少年問題調査研究会の性に関する意識調査で22日、分かった。「同年代の女子が見知らぬ人とセックスすること」に、9・6%が「してもかまわない」と回答したほか、58・1%が「問題だが、本人の自由」と答え、セックスを容認する中高生が全体の67・7%に上った。「してはいけない」と回答した中高生は31・8%だった。 「女子が見知らぬ人とのセックスで小遣いをもらうこと」は、ほぼ半数の49・1%が「してはいけない」と回答したが、「してもかまわない」が5・9%、「問題だが本人の自由」が44・8%に上った。特に女子高生の場合は、3・9%が「してもかまわない」、50・5%が「本人の自由」と答え、「してはいけない」の45・3%を上回った。さらに「同意があれば、誰とセックスしてもかまわない」という考えについて「そう思う」が44・4%、「思わない」は23・9%だった。
「セックスをしてもいい時期」は、「分からない」と答えた22・9%を除くと、「高校1年」と回答したのが最も多く21・2%を占め、次いで「中学3年」10・0%、「高校卒業後」9・3%の順だった。
調査は01年11月から約3カ月間、宮城、千葉、石川、岡山、大分の中高生計3133人を対象に、学校を通じて行った。】
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この統計、3000人の高校生(男子も含む)を対象に、比較的地方の県で行われているんですね。東京でのアンケート結果だと思ってました。 しかし、この記事の見出しは「中高生の7割、ゆきずりSEXを容認!」なのですが、回答の内容をよく見てみると、「してもかまわない」が10%で、「問題だが、本人の自由」というと回答した人が58%、「してはいけない」が32%ということで、問題だと思っている人が、10人に9人。 積極的肯定派は、10人に1人だけなんですよ。いやまあ、それでも多い、という向きもあるでしょうけれど。 「問題だが、本人の自由」というのは、要するに、「私はしないけど、やる人にいちいち干渉する気はない」と意訳していいのではないかと思います。 僕は逆に「絶対にダメ!」という人が32%、つまり、学生(つきつめれば、人間という人もいるでしょう)は誰でも、そんなことしちゃダメ!という人が3人に1人もいるということです。この結果、僕は逆に安心したくらいなんですけど。
なんでもセンセーショナルに書きたい気持ちはわかりますが、例えばですよ、僕たちが「同年代の男性が不倫すること」の是非を問われたらどうでしょうか? やっぱり、「問題だが、本人の自由」に○をつける人が多いんじゃないかなあ。 そういう意味では、中高生のモラルが低下したというよりは、世の中の個人主義の浸透度が、この回答に出ているといえるでしょう。 「私はやらない。でも、他の人のことまでは面倒みきれない」 だいたい「絶対に良い」とか「絶対に悪い」なんてことは、なんとなく言いにくいのが今の世の中ですしね。
それにしても「いくつになったら、SEXしてもいいと思いますか?」という質問は、愚問だなあ、いったい誰が考えたんだろう?
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