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2002年10月19日(土) ■ |
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2002年10月19日。 |
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土曜夕方のFMの番組「アバンティ」での糸井重里さんのコメントより。
(うろ覚えなので、言い回し等違っていると思うのですが、ニュアンスは合っている筈)
【糸井「今の若い子が昔のマンガを読むと『〜ですわ』なんていう女の子の会話の語尾に、すごく違和感を感じて「古い!」と思うんだって。確かに「〜ですわ」なんていう女の子、今はいないよね。でも、「今は」って言ったけど、昔だって「〜ですわ」なんて使う女の子、全然いなかった気がするんだよ。そのあたりが実際の会話と文章との違いでさ。 たとえば、会話で「〜だよね」なんていうのは、男も今は当たり前に使うんだけど、こうやって書き文字にしてみると、むしろ女言葉なんだよね。だから、話し言葉をそのまま書くと、男性・女性の区別って、全然つかなくなっちゃうんだよ」
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さすがに糸井さん、言葉のプロだなあ、と感心してしまいました。 確かに、現実に「〜ですわよ」なんて使う女性、僕は寡聞にして会ったことがありません。「エースをねらえ」とか、ああいったスポコン漫画の世界だけの言葉なのかなあ。 まあ、もともとあまり女性に縁がないせいなのかもしれませんが。 たとえば、いろんなWEB日記を集めてきて、性別をうかがわせるような部分を全部抜いて、性別当てクイズをやったらどうでしょうか?けっこう、男女の区別って、つけるのが難しい気がします。とくに書き言葉では、会話でよりもさらに難しい。 少しかしこまっていたりすると、全然わからないのでは。 実は僕、女だったんです。とか書いても、意外とみんな納得したりして。 よく、スッピンで丸坊主にしてしまえば、男性と女性の区別はかなりつきにくい、って言いますよね。それと同じで、こういうWEB上でも、表現法では男女差はない時代なのかもしれません。
蛇足なのですが「ざあますのよ」なんて語尾、実際に耳にされた経験、ありますか? 僕は、あれは赤塚不二夫さんのオリジナルのネタだとばかり思っていたのですが、忘れもしない8年前、島根県の出雲市というところに部活の試合で行った際に、この「〜ざあますのよ、オホホホホ」と喋るご婦人を目撃しました。 そりゃあもう、驚いたのなんのって。家の前の溝でシーラカンスが泳いでいるのを目撃したような気分でしたよ。 そういえば、スポ根漫画に比べて、普通の恋愛漫画では、あんまり女言葉って使わない気がします。女性だからというよりは、むしろ周りに女性らしく見せたい場合に使われる表現なのかもしれませんね。
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