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2002年03月20日(水) ■ |
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2002年3月20日。 |
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村上春樹著「国境の南、太陽の西」(講談社文庫)より抜粋。
「幾つかのことに気をつければそれでいいんだよ。まず女に家を世話しちゃいけない。これは命取りだ。それから何があっても午前2時までには家に帰れ。午前2時が疑われない限界点だ。もうひとつ、友達を浮気の口実に使うな。浮気はばれるかもしれない。それはそれで仕方ない。でも友達までなくすことはない」
幼馴染の女の子に魅かれている主人公に、妻の父親が、浮気の作法(?)についてアドバイスした言葉。
〜〜〜〜〜〜〜 まあ、この小説自体については、男である僕の目からみても、ずいぶん男に都合のいい話だなあ、と思いながら読んだ記憶があるのですが。 ただ、この件については、家のこと、時間のことはまあ、経験則なんでしょうから、そうなんですかとしか、いえないところ。ただ、最後の「友達までなくすことはない」というのは、なるほど、と思われます。確かに、友達までなくすことはない。彼女は一度には、まず一人でしょうけど、友達は一生ものではありますし、たくさんいても、あんまり困ることはない。 ただ、ひとつのことに夢中になると、まわりが見えなくなってしまうことが多かったりするわけですね。嘘に嘘を重ねて、すべてを失ってしまいがち。 「恋は盲目」とはいうけれど、恋愛のことと友情、仕事はちゃんと別のこととして捉えておけ、ということなんでしょうか。失わなくてもいい友達まで、失うことはない。
しかし、世の中には、友達以外の口実をつくるのが、難しい職場、立場の男も多いと思われます。そういう人は、どうすればいいんでしょうね。
そうか、浮気しなきゃいいんですな。
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