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2002年03月17日(日)
2002年3月17日。

[ロンドン 16日 ロイター] インターネット上で知り合った男女は、恋愛関係に発展する可能性が高いという調査結果が発表された。
 英バース大学の心理学者ジェフリー・ギャビン氏によると、インターネットで知り合った男女は事前にお互いの情報をやり取りしているため、実際に会った時に関係を発展させやすい傾向にある。
 同氏はチャットに参加することで自分の本心を、より自由に表現することができると指摘。
 調査はチャットを常用している19―26歳の42人を対象にインタビューを実施。ネットで知り合った親しい友人、恋人がいるとの回答は29に達し、21がこれから実際に会う方向に進んでいると答えた。また、婚約したというカップルも1組あった。(ロイター)

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これを読んで、やっぱりインターネットは、最高の出会いの場なんだ!と思うのは、あまりに短絡的かと。この統計自体、対象が「チャットを常用している」といういわゆる「インターネット好き」の男女という偏りがあり、しかも42人という、統計学的にはあまりに心もとない数字に基づくものでありますし。

それに、この結果自体も、たとえばテニスサークルや英会話教室というカテゴリーで考えても、そんなに変わらない結果が出るんじゃないかと思いますが、いかがでしょう?

僕は、自分にあった条件の人を簡単にみつけられるということやより多くの人と知り合う機会があるという、インターネットの出会いの優位性は認めます。でも、それが運命の出会いとかいう発想は、どうかなあ、と思うのです。「顔が見えないから、本音で話せる」という考え方の一方で「顔が見えないから、平気で嘘をつける」というふうに考えてるひともたくさんいるはずだから。

まあ、「チャット」が趣味の人のサークルが知り合うきっかけになって、あとは、普通の恋愛ということだと思いますけどね。
何年、何十年かして、「運命の出会いをした」ネット恋愛の夫婦の離婚率の統計をとってみたら、面白いかもしれない。
それにしても、自然科学をやっている人間からすると、こんなアバウトな「統計」が新聞にまで載ってしまうというのは、奇奇怪怪。