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2002年03月03日(日)
2002年3月3日。

群ようこの対談集「驚典」(講談社文庫)より抜粋。
麻雀プロ、安藤満さんとの対談から。

安藤「一時期、麻雀離れがありましたけど、またこの頃復活しているみたいですね。あれは、ゲームソフトのおかげだと思うんですけど。いま、中学生、高校生は雀荘に行けないんで、ゲームソフトで覚えてる。だから潜在人口はかなり多いと思いますね。いまはそれほどでもないけれど、麻雀もののソフトは必ず当たるんですよ。そこそこ売れるということは、やっぱり覚えたい人が、どんどん新しく代わっていくんでしょうね。」

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僕は麻雀は、やり方くらいは知っている、というレベルなのですが、そういう人間にとっては、ゲームの存在というのは、確かにありがたい。
どんなに画面の前で悩んでても文句言われるわけでもないし、負けても金払わなくてすむし。まあ、お金が介在しないというのは、面白くないという意見も当然あるわけですが。
それにしても、最初は「麻雀をやりたいんだけど、相手がいない、という人がゲームをやってたわけで、今では、ゲームのみの麻雀人口って、実際に卓を囲む人口に近づいてきてるんじゃないでしょうか。むしろ、実際の麻雀のほうが、「コンピューター麻雀の現実版」のような位置づけになってるわけで。
競馬にしても、一時期の爆発的な競馬ブームを支えたのは、「ダービースタリオン」の力ではないかと僕は思っているのです。今、現実の競馬が売り上げダウンに悩ませれているのは、不況のためもあるけれど、競馬ゲームが面白くなくなったためではないかと。もしくは、自分が主役になれない「現実の競馬」というものにファンは飽きはじめてきたのではないかと。
ゲームでは、ダービーを自分で取れるわけですからね、誰も祝っちゃくれませんが。
バーチャルとリアルが、逆転しつつある世の中。
たとえば、一日14時間オンラインゲームで勇者になっている人にとっては、いったいどちらが「現実」なのか?
まさに「マトリックス」の世界。
僕は、あの映画を観て機械に夢をずっとみせてもらうほうがいいんじゃないか?」と思ったものです。
結局、現実というのは、人それぞれが認識している「主観的な情報」でしかない。

3月3日、本物の雛飾りは、まったく見なかったけれど、WEBサイトの壁紙では、たくさんの画像の「お雛様」を見た一日。