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2002年02月17日(日)
2002年2月17日。

「ACCESS向上大作戦」(恩田ひさとし著)より引用。

個人・商用ホームページを見る限りにおいて、99%以上のものは駄作であり、公開していても何のメリットももたらさないものばかりです。メリットがないだけならまだしも、自分の能力のなさをわざわざ手間暇金をかけて発信しているといっていいかもしれません。

〜〜〜〜〜〜〜
本の内容としては、このあと「なぜ駄作ホームページが量産されるのか?」についての考察が続いていくわけなのですが。

ホームページというものの時代的推移について考えていくと、パソコンゲームの歴史に通じるものがあると思うのです。

〜黎明期〜
とにかく、パソコンでゲームができること自体が嬉しい。
内容はあまり問われない。
ネット上では、ホームページが、つくれる、持っているというだけで他人と違うと思えた時代。

〜成長期〜
一部の突出した才能が、商品としてのパソコンゲームを作り出す。
現チュンソフトの中村氏のように、個人でつくったものが充分に通用し、場合によっては巨万(というほどでもないか)の富をもたらした時代。
ネット上では、個人でも一部の人気ホームページが、アクセスを稼げていた時代。ホームページをもってさえいれば、それなりの需要があった時代。

〜成熟期〜
企業による分業制が主流になり、個人の力が通用しなくなってしまった時代。ネット上でも企業ページが主流となり、個人ホームページはごく一部の例外を除いて、「便所の落書き」などと揶揄されるようになっている。
ホームページを持っているということより「内容」が問われるのだが、コンテンツの情報量では企業サイトに太刀打ちできず、狭いコミュニティのなかでのみ通用する符牒になっている。

どうも、今の個人ホームページ、とくにテキストサイトは、同人小説の世界と似通っているような印象を受けます。
読んでいるのは、書いている人がほとんどで、お互いに一般人にはわからないところであーだこーだと議論している。
もちろん、突出した才能のなかには、その嚢を突き破って出て行くものもありますが。

で、これからどうなっていくか?なのですが。パソコンゲーム業界と同じという流れになると仮定すれば、今後は、「自分で造っても企業モノにはかなわないことを悟ってあきらめる人が大部分で、個人はごく一部のマニアにターゲットを絞ったものを造っていく人が残存していく」という「衰退期」になっていく可能性が高いです。
ただし、パソコンゲーム人口とネット人口では受け皿の大きさが全然違うので、衰退といっても、それなりにはやっていけるんでしょうが。

それにしても、ネットはいまのところ「無料」が主流なのは、個人サイトにとっては辛いところでしょうね。そんなら、整った企業ページを見たほうがいいや、と誰しも思うはず。
ゲームでは、「いいものはそれなりの値段」ということが諒解されているのにね。

今日は、えらく脱線した話になってしまいました、すみません。