監督:瀬々敬久 出演:妻夫木聡 檀れい 国仲涼子、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 正月明けの市立病院にある急患が運び込まれた。救急救命医の松岡が対応するが、所見は新型インフルエンザのように見えるもののどんなワクチンを用いても効き目がなく、患者はそのまま死亡してしまう。ところが事態は更に悪化し、急患を共に診た同僚医師が感染し死亡、後に院内感染が始まり街中、更に日本全体を謎のウイルスが覆う。WHOからメディカルオフィサーとして小林栄子が派遣されて来た。かつての恋人だった栄子を見て同様する松岡・・・だが栄子は自分の医療パートナーとして松岡を指名する。
【感想】 何でもカンヌ映画祭でプロモ用のチラシを配っただけでハリウッドからリメイクオファーが来たとか来ないとか? 元ネタが公式サイトのイントロダクションなのでアテにはなりませんが(をい)、妻夫木君主演の新作です。もっともこの手のウイルスパニック系の映画はハリウッドお得意ネタですからね・・・日本で作るとショボくならないか?(^-^;
そんな訳で、一応予告編は何度か見た事あるぜー♪な状態で鑑賞。 映画冒頭からの「新型ウイルスが日本で蔓延していく」までの様子はなかなかよく出来ていますよ。冒頭でフィリピンから鳥インフルの亜種の新型インフルエンザが発生するんですね?と観客を誘導するのもなかなか上手い手法だと思います。 実は内容自体に全く絡まないのはここだけの秘密♪←って、いきなりネタバレしてんぢゃねーよ(^-^;
まあいいって。 だって本作、「ウイルスパニック+サスペンス」だとばっかり思ってたのに(予告編見て)全然違ったもん。 「ま、所詮日本が作るとこーなるわなぁ」としか言いようのない「ヒューマン+LOVEネタ」でしたもん。 日本中に新型ウイルスが蔓延してパニックになる所まではいいんですよ。 まあもう少し許すとして、この新型ウイルスの元ネタを探し出すまではまだいい。だがその後がいけない。
とにかく長過ぎ。引っ張り過ぎ。似たようなネタをダラダラ続けてかったるいったらありゃしない!
敢えて上の【出演】の所に国仲涼子サンの名前をクレジットさせていただきましたが、はっきり言うけど彼女絡みのエピソードは全部バッサリ切ってもらっていいですね(きっぱり) その前に「第一被害者カップル」、更に「同僚医師@イケメン佐藤浩一」のネタを出しているのに、どうして全く同じネタのエピを更にダラダラと付け加えるのかと。
壇れいさんは感じの悪いツンデレ嬢を演じていて、これはこれでハマっていましたし(苦笑)、妻夫木君ってなんだかんだ言っても結構何やらせてもソツなくこなすよなー・・・と、個人的には若手の中では評価が高いんですが、どちらもソツなく演じていらっしゃるものの、この2人が「かつて恋人同士だった」とはどんなにお人好し視線で眺めても納得がいかない(苦笑)
それから「男女が抱き合うのは雨の中」とか「雪はノスタルジー感を出す」みたいな30年前のお昼のメロドラマかすっかり飽きられた韓流ドラマみたいな演出、安っぽくなるから止めて下さいよ、ホントに(涙) 安っぽいのは「コレが邦画の限界@VFX」だけでお腹いっぱいなんですようっ!!←お前、言い過ぎ(^-^;
途中までは微妙〜にリアリティのある設定で「ぷちワクドキ♪」したりもしたんですけどね・・・ とにかく「ウイルスの出元」が判った以降が余りにも酷すぎた。せめて藤竜也さんが引っ込んだトコロで直ぐに栄子が別病院に行く事になって、そのままサクッと終わってくれた方がまだ評価は高かった。 いくら日本人が「浪花節好き」だからといって、ここまでしつこくやられると大抵の人は反吐が出ますって(苦笑) 松岡医師の車がガス欠した以降なんて「もうお腹一杯ですから、ホントに止めてもらえませんか?」と涙目でしたよ。
ネタのアプローチは決して悪くない。途中までは結構楽しめた。 これはもうね・・・ハリウッドさんにさっさとリメイク権を格安で(むしろお金払って)お譲りして、本場の本気のVFXと思い切り大胆に変更した脚本でリメイクして頂くしか方法はありませんっ!
「妻夫木君、ステキー♪」で萌えられる女子高生にはオススメ出来るかな・・・な作品ですかね。 でも案外日本人ってこーいう「ベタベタ好き」な人が多いしなぁ〜。個人的にはダメだけど世間評価は高くなる?(^-^;
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