ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2008年12月16日(火) K-20 怪人二十面相・伝

監督:佐藤嗣麻子
出演:金城武
    松たか子
    仲村トオル、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1949年、第二次世界大戦が起こらなかったという設定の架空都市・帝都(現・東京)。19世紀から続く華族制度により極端な格差社会になっており、富は華族達の手に集中していた。そしてそんな富裕層から金品を盗み出す「怪人二十面相」が世間を騒がせていた。貧しいサーカス団員・遠藤平吉は、ある日あるカストリ雑誌の編集者から明智小五郎と羽柴財閥の跡取り・羽柴葉子との婚約式の写真を撮って欲しいと依頼され、金に目が眩んだ平吉は仕事を請け負うのだが・・・


【感想】
北村想氏著の小説「怪人二十面相・伝」を映画化。
バカ売れした「ALWAYS 三丁目の夕日(このシリーズ未見)」のスタッフが再集結して製作したとか何とか・・・予告編で見たような気がするのですが、正直予告編を見て思ったのは「何で今怪人二十面相なんだ?」程度。
はっきり言って予告編を見ても「面白そう」とか「楽しみだ」とはとても思えない。だったらどうして見るよ?(苦笑)

こ・れ・がー・・・予想に反して結構面白い!
いやぁ〜、映画ってのは本当に予告編だけで判断しちゃーダメですね。食わず嫌いしないでとりあえず見てみないと!

まずキャストがいいですね。
「レッド・クリフ」に続いて金城クンのご登場♪赤壁では羽根扇子振ってるだけの大人しい人ですが、本作では身のこなしの軽い人気サーカス団員という役ドコロなのでアクションが派手でいいぞ!いいぞ!
それから財閥のご令嬢を演じる松たか子さんが凄くハマってた。ご自身も梨園のご令嬢ではあるけれど、それにしても身のこなしやお上品な物言い、ちょっと浮世離れしたお嬢様っぽさを非常に魅力的に演じています。
仲村トオルさんは「まあそれっぽいよなぁ」程度の気持ちで見ていましたが、「平吉が変装した明智小五郎」を演じている時の妙にキョドった感じなんて「中の人は本当に金城クンかもー♪」と思える程でした(笑)

一応サスペンスネタなので内容について触れ難い・・・(^-^;
登場人物が少ないので真相(オチ)は簡単に予想が付きますし、予想通りのオチなんですが(苦笑)、登場人物が真相に気付くためのヒントの見せ方・出し方がさりげなくていいですね。
種明かしシーンを見ながら「なるほどー。これは上手く作ってあるな♪」と、ちょっと感心しましたよ。

それから本作は全く予想していなかったのですが、意外にコミカルなシーンが多い。
そのコミカルシーンの分量や質が個人的に非常にツボに入りました。おバカギャグ系ではなく、会話や仕草や間合い等のちょっとした部分に随所に笑いを配しているのですが、それが映画の質や雰囲気を落とさずに、尚且つ観客をきっちり楽しませるように作られてて高感度アップ♪(^-^)

ただ、本作邦画にしてはちと長い・・・上映時間は2時間17分。
この内容なら2時間以内、出来れば1時間40分程度に抑えてもらえるといいんですけどね。特に映画序盤〜平吉が泥棒修行を始める辺りまではもう少しエピソードをタイトにしてもらいたかった。正直少々ダレる。
それからコレは邦画の限界なのか?やはり映像が全体的にショボいですわね(^-^;
後、「小林少年」に超違和感があったんですが。まあそれ程活躍する訳でもないからどーでもいっかー♪(をい)

全く期待してなかったからなのか?予想外に楽しませてもらえましたネ。
それにしても本作って、やっぱり大人がターゲットなのかなぁ?大人をターゲットにするにはネタが「怪人二十面相」ってちょっと陳腐(余り触手が動かないネタ)な気がするし、でも子供が見るには2時間超の上映時間は少々厳しい・・・

本当に面白いから広く大人にも子供にもオススメしたいんだけどなぁ。ホント、食わず嫌いしないで見て欲しい!








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