監督:マイケル・ランゲネッガー 出演:ヒュー・ジャックマン ユアン・マクレガー ミシェル・ウィリアムズ、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 退屈で孤独な毎日を送る会計士のジョナサンは、あるオフィスでセレブ弁護士ワイアットと知り合った事で、今までの生活が一変した。たまたまお互いの携帯を取り違えたジョナサンは、ワイアットが入会している秘密クラブの存在を知り、ワイアットの許しを得て彼が海外出張でいない間、夜な夜な情事に耽るようになった。ある夜ホテルにやって来た女は、数日前に地下鉄で出会って一目惚れした女性だった。その女性「S」に夢中になるジョナサンだったが・・・
【感想】 ヒュー・ジャックマンが立ち上げたシード・プロダクションズの第1回制作作品。 本作の脚本がお気に召したヒューは、自らセレブ弁護士ワイアット役として出演もこなしています。ワイアットと知り合う孤独で冴えない会計士ジョナサンはユアン君。ヒューもユアン君も大好きな役者さん。 しかも本作「ラブ・サスペンス」ですって!R-12指定って事は、多少はムフフシーン有り♪なのね!わーい♪
映画序盤はジョナサンが「会員制秘密クラブ」にどっぷり浸かるまでを丁寧に描いてます。エロですよー♪ この会員制秘密クラブは、ハードワークで恋愛する暇はないけど金はザクザク稼ぐエグゼクティブ達が欲求不満を手っ取り早く解消する為の「夜の社交クラブ」で、ルールが色々決められている。
1. 名前や職業を聞いてはいけない(素性を明かさない・基本的に世間話もNG) 2. 待ち合わせはホテル 3. 手荒な事はしない(ハード・プレイはNGって事ね) 4. 合言葉は「Are You Free Tonight?(今晩ヒマ?と携帯に電話する)」
まあ、こんな感じ。 他にも「誘った方がホテル代金を払う」というルールもあるらしい。ヤリたい人は携帯に記録した会員NO.だけを頼りに適当な相手に電話して、「今晩ヒマ?」で相手がOKしたら今夜はお楽しみ〜♪という手筈。 相手の情報は会員NO.しか判らないので、会ってみないと相手がどんな風貌なのか判らない。だから時々とんでもないチビデブや薄らハゲ、デブスやババアを引く事も有り得る。 実際ユアン君も、ある晩現れたシャーロット・ランブリングに面食らっていた(笑)
と、序盤はエロっぽくかっ飛ばしてくれてなかなか楽しいのですが、いよいよ地下鉄で一目惚れした美女「S」とホテルで再会して、更に彼女が誘拐された辺り(話が核心に入った辺り)から、本作はどんどんつまらなくなる(苦笑)
つまらなくなる、という言い方は失礼ですね。 決してつまらない訳じゃないんだけど、全然サスペンスじゃなかった。いやサスペンスなんだけど(どっちだよ)、要するに余りにもヒントが判り易過ぎて結末のオチまで全て見通せてしまう。 ・・・だけど一応本作はサスペンスだから、オチに絡むツッコミが出来ない。悔しいのぅ。悔しいのぅ(^-^;
脚本構成や見せ方が強烈にB級なんですよね。「火サス」程度のクオリティなんですわ。 そもそもこの話は、ジョナサンが「S」という頭文字の美女に地下鉄で一目惚れしなければ成立しない。普通地下鉄でいくら自分好みのカワイコちゃんを見掛けたからって、後にたまたま再会してあそこまで入れ込むかねぇ? それに「SEXする事が目的のクラブ」ですよ。しかも一目惚れの彼女が来たんですよ・・・ヤッとけよ!(をい)
序盤で「女性経験が少なくてウブなジョナサン」という横顔を提示してるので、文句言っちゃダメですよね。 うん。ジョナサンは絶滅希求種に指定されそーな「白いもっこりブリーフ」まで履いてウブを強調してますし(笑) まあそれにしても陳腐でありきたりで先読みが丸々出来るお話でした。
でも、ヒューが本当に珍しく徹底的な悪役を演じているのが本作の見ドコロでしょう! クール・イケメン・仕立てのいい高級スーツに身を包んで冷酷な笑みを浮かべるヒュー。サイコーだぞ!飯三杯食える! 更に言えば、オビ=ワン@STAR WARSユアン君が冴えない白ブリーフを履いている・・・あわわ、そーじゃなくて!要するに普段「この人はこういう役はやらないよね」という役をヒューもユアン君も見事に演じ切っていたなぁ〜、コレはファンには嬉しい誤算でいいモノ見せてもらったなぁ〜、と言う事が言いたかった訳で(^-^;
まーでも、クライマックスシーン以降はずーっと「おい、カバン持って行けよ」とか「このアタッシュケースにあれだけの金額の札束って入るのか?」と頭の中で寸法計算したり、ほぼ内容はどーでもいい状態にはなってましたね。
出演役者のファンの方ならオススメしますが・・・正直DVD発売まで待って充分かなぁ〜?という感じで(苦笑)
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