監督:ジョージ・C・ウルフ 出演:リチャード・ギア ダイアン・レイン スコット・グレン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 アーティストの夢を諦めて結婚し子育てをしていたエイドリアン。だが夫は浮気をして家を去り、思春期の娘は母に反抗的で心はいつも空虚感でいっぱい。ある日海辺の小さな宿を経営する親友から5日間だけ留守番を頼まれる。宿泊者は1人、高名な医師ポールだけ。最初は横柄で高慢に見えたポールだったが、実は彼もまた悩みを抱えてこの地にやって来ていたのだった。嵐が近付いて来ると共にお互いの心も近付くエイドリアンとポールだったが・・・
【感想】 「きみに読む物語」で世界中を泣かせたニコラス・スパークス氏著のロマンス小説をまたしても映画化。 定期的にこういう「泣かせロマンス物」というのは製作されますね。当然需要の多い市場でしょう。ですが個人的にはベタなラブ物というのは得意なジャンルではありません。だったら見るなよ、と自分でも思うんですが(苦笑) 主演はリチャード・ギア×ダイアン・レイン。かつて「運命の女」で夫婦役を演じていますが、久し振りの共演ですね。
エイドリアンもポールも、共に夫婦関係が崩壊した者同士。更に子供との関係がギクシャクしている所も一緒。 ただ、エイドリアンの方は一方的に旦那が悪いみたいだが、ポールの方は自分にも充分非がある。一見アンバランスに見える2人の関係だけど、エイドリアンとポールは互いに自分に欠けている部分を上手に補える性格付けがされています。
まあこの作品ねー・・・若い方には多分ウケないでしょうねぇ(溜息) ターゲット層は40〜50歳代の「退屈な主婦層」、子育てもとりあえず一段落して平日昼間に主婦友とホテルのランチバイキングでたらふく食って、午後はエステサロンで美顔エステ。顔はお手入れしてるけどスイーツ大好きで運動大嫌いだから体はブクブク太って「もう恋愛なんて出来る年齢じゃないものー。おほほほほ!」みたいな事言いつつ、リビングのカウチで煎餅食いながら奥様情報番組見てるような手合い。←無茶苦茶言ってるな(^-^;
ギア様はロマンスグレーになっても尚、おば様の心をガッチリ掴むナイスガイ。 優しい眼差しでエイドリアンを見つめるお姿に、更年期障害に悩むおば様方の子宮もキュンキュンします(笑) 加えてダイアン・レインがおでこのシワ全開・頬のたるみMAXな「枯れた中年女」をリアルに演じ、スタイルこそ流石に完敗状態のおば様もダイアンの顔のシワには「私の方が肌はピンと張ってるワ(←太ってるだけ)」と鼻息も荒くなり、ギア様がダイアンの肩を抱いてグッと引き寄せるシーンでは、速やかにダイアンの顔は自分の顔に上書き保存(^-^;
内容ですが、とてもいいお話です。←何この投げやりな書き方(苦笑) いやホントに!若い頃ののぼせ上がるような恋愛ではなく、たった5日間の逢瀬だった2人が、それぞれお互いの生き方の姿勢まで変える程に影響し合うようになる。生涯最後で最高の恋愛・・・泣けないハズがないぜっ!
個人的には、ギア様とダイアンの姿には泣けず、ブスい娘の姿にウルッと来たんですが。 ネタバレになるので余り詳しく書けないのですが、ある事が起こって失意のズンドコに落ちてしまった母の姿に、それまで反抗的だった娘は静かに母を見守り、そして魂が抜けてしまったかのように眠る母をそっと優しく抱きしめる。 お前、キモいメイクしてるけど優しい娘ぢゃねーっかっ!小デブでブスだけどっ!!←一言余計だっちゅーに(^-^;
「中年ロマンス物」というかなりターゲット層の絞られた作品ではありますが、話自体はとてもいいですよ。 割と予定調和な展開を見せるトコロも奥様好みなんじゃないでしょうか?ホテルランチ友達の皆様とご一緒に是非♪
|