監督:M・ナイト・シャマラン 出演: マーク・ウォールバーグ ズーイー・デシャネル ジョン・レグイザモ、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 ある朝、突然NYのセントラルパークで人がバタバタと倒れて死んでいった。時同じくしてビル建設現場からは作業員達が次々と飛び降り自殺をしている・・・「NYでテロ発生か」のニュースが駆け巡り、フィラデルフィアに住む科学教師のエリオットは、最近ぎくしゃくしている妻アルマを連れて同僚教師のジュリアンと彼の娘ジェスと共に列車で安全な場所を求めて移動を始めるのだが・・・
【感想】 またシャマラン。何度騙されてもシャマラン。←この書き出しはよくありませんね(苦笑) それにしても彼の作品の予告編はどうしてこんなに刺激的で面白そうに作られているのかと。絶対に期待を裏切られると判っているにも関わらず、あの予告編を見たらいてもたってもいられないのが映画好きの悲しい性でしょう(薄涙)
さて本作、アプローチがかなり面白い。 科学教師のエリオットは、最近ミツバチが姿を消した事を気に留めていて、授業で「ミツバチがいなくなった理由」について生徒達とディスカッションを活発に行う。 どうやらこのネタが「見えない脅威」に絡んで来るのか?と期待は高まるばかり。 更には予告編で「うおぉぉぉ!」と叫んだあのシーン・このシーンが次々登場。でも序盤で予告編映像が全部出て来るのがナニゲに気にならない訳でもないんですが・・・(一抹の不安)
そんなこんなで「とにかく安全な場所を探して逃げよう」という事になって話は動き出します。
・・・動き出したのはエリオット達だけで、話はこれ以上動く事はありませんでした(苦笑) あああああ。またしてもオチバレ書いちゃってる。ダメじゃん、自分。orz
まあ、いい。←よくないって(^-^; とにかく逃げる。逃げて逃げて逃げまくる。何から逃げていいのかよく分からないけど逃げる。 でも逃げてる内にエリオットは「ある自然現象」がどうやらこの「見えない脅威」に絡んでいる事に気付く。理由はよく判らないけどとにかくその問題の自然現象から逃れられれば死ななくて済むという事だけは学習出来たので、何とか回避方法も判った模様です。よかった♪よかった♪
ところで、シャマラン作品は「予告編で先読み(どんな話か予想する)してはいけない」と判っているものの、そこは映画好きとしてどうしても「きっとこんな風な展開なんだろーなー」くらいは考えちゃうじゃないですか。 とりあえずぴよは「科学教師」「いなくなったミツバチの行方」等の前振りがあったので、きっとエリオットが何かこの不可解な現象に対して重大な秘密を見つけ出して、そして地球を救う救世主となる話なのだな?と当たりを付けていた訳です。
そしたらそしたら・・・ある意味「驚くべき展開」でしたね。 コレはコレで観客の予想を大幅に裏切る大どんでん返しと言ってもいいのかもしれない(笑)
とても前向きに考えると、本作は「夫婦の絆の再生」みたいな・・・とても心優しいほんわかムービーなのかも? まあきっとそうなんでしょう。だからエリオットが自殺行為だと百も承知していても妻の元へ歩み出そうとするその瞬間が何物にも得難い崇高な瞬間なのです!これぞ愛の成せる奇跡なのです!!
・・・せめて「奇跡オチ」にしろって(ぼそ) その後のオチには大笑いするしかなかったですわ。結局何だったんだよと。 ミツバチとか自然現象とかとかムダに気味の悪いババアとか、散々いじくり倒せるネタを振るだけ振っておいて、どうして何もオチをつけずに放置しちゃえるのかと・・・ま、これぞ「シャマラン・クオリティ」とでも言うのか(苦笑)
相変わらず映画見終わった後に「出だしは最高に面白そうだったのにさー」とツッコミまくり満載な訳ですが、 何度騙されてもそれでもシャマラン作品をうっかり見てしまうというのは、これはもう「敢えてツッコミたくて見ている」としか自分でも思えなくなって来ました(^-^;
そう思うと・・・本作はとてもクオリティが高いです。映画見終わったらツッコミ満載!ツッコミ入れたい人は是非!(笑)
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