監督:エリック・ヴァレット 出演:シャニン・ソサモン エド・バーンズ アズーラ・スカイ、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 女子大生のベスは、このところ立て続けに友人を2人も亡くしているのだが、その2人はどうやら死の数日前に、未来の自分が亡くなる時刻の着信履歴で「死の予告電話」が掛かってきていたらしい事が判る。警察に訴えに行くと、たまたま謎の死を遂げた妹の死因を探っていたアンドリュー刑事に声を掛けられ、2人で「死の予告電話」の謎に迫る事になった。ところがそんなある日、遂にベスの携帯にも未来の彼女から「死の予告電話」が掛かって来たのだった。
【感想】 2004年に公開されて、世界的にも高い評価を受けた(らしい?)「着信アリ」のハリウッド・リメイク版。 元々ホラーが好きじゃない、更に秋元康氏とは多分全く感性が合わないので、元ネタシリーズも世間では大ウケしたみたいだが全く好きじゃなかったんですが、何故かこのシリーズ全部見てるんだよなぁ(苦笑) 「イヤよイヤよも好きの内」ってこういう事を言うんだろうか?・・・たまたま全て試写会が当たっただけだってば(^-^;
そんな訳で、シリーズ全て鑑賞済みの本作。 ぶっちゃけ言うと、映画始まってしばらく経つまで「えーと、元ネタってどういう話だったっけ?」と、すっかり忘れていたので案外楽しめちゃったりして(こらこら) シリーズ3作全て見てると、シーンがごっちゃになっちゃうのよね。どのネタが1作目でどのネタが2作目だったかとか曖昧になって来ているので「えーと、TV出演するのって2作目だっけ?ああ、1作目だったか(苦笑)」みたいな、本作を見ながらおさらいしてるような感じでした。
と書けばお解りのトーリ、本作は話の流れは結構元ネタに忠実だったと思います。 勿論細かい設定等は改変してありますが(パーティーシーンとか)、基本構造はほぼ同じ。
基本構造は同じでも、決定的に違う部分が2つある。 まず1つは「ジャパニーズホラーのやり方はバッサリ切り捨てている」事。要するに全く怖くない。 少なくとも元ネタはかなり怖かった、という記憶があるんですね。それもこれも「溜め」が多くて、思わせぶりに煽ってる割には肝心なモノは見せてくれずに引っ張りまくるという「ジャパニーズホラー」お約束の心理的恐怖感を存分に演出していたからだと思うんです。 本作はそういう「煽り」「溜め」を全て排除。とにかく最初っから見せたい放題に映像で見せてあっけらかんとしている。 だから見ていてぜーんぜん怖くない。ホラーって見せ過ぎたら怖くないんですよね。遊園地のお化け屋敷状態です。
もう1つは「クライマックス以降、オチを大きく変えてきた」という事。 古典名作の映画化ならいざ知らず、数年前のサスペンスホラーのリメイクなんですから、何か変えてなきゃ逆に誰もわざわざ見に行かないだろうからコレはいいんですが・・・改悪されてるってのが痛いですわ(苦笑) 一番解せないのが最後の最後ですなぁ。コレ書くと超ネタバレになるのでマズいんですがー、 敢えてヒントを書くと(以下【】内はドラッグで読めます→) 【ラスで肝心のルールを破っちゃうんだもんなぁ】、これじゃ今までのネタが全て台無しですよ。
元ネタを全く知らない・未見の方なら、そこそこお軽く見れるB級ホラーなんじゃないかと思いますが、このシリーズが3度の飯より好きなんだぜー♪なんてファンの方がご覧になったら、ガックリ肩を落とされるんじゃ?という気がします。 ・・・元ネタ結構忘れちゃってたぴよが見ても「怖くないB級ホラー」でしたから。まあそういう心積もりでどうぞ(^-^;
|