2008年05月02日(金) |
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS |
監督:樋口真嗣 出演:松本潤 長澤まさみ 阿部寛、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 戦乱の世、小国ながらも豊富な資源を持つ秋月は、隣国の山名に攻め入られ激戦の末に城は陥落する。秋月が隠し持つ金塊を探す為に強制労働をさせられていた武蔵と新八の2人は騒ぎに乗じて脱走するが、山中で秋月の印が入った金塊を見つけて騒いでいる所を野伏せりの兄弟に捕まってしまう。命欲しさに野伏せりに従って金塊を運ぶ手伝いをする武蔵達だったが、実はこの野伏せり兄弟は秋月の継承者・雪姫と侍大将の六郎太の変装だったのだ。
【感想】 「椿三十郎」に続き、またしても黒澤監督の名作をリメイク。 完全にネタ切れなんでしょうか。ここの所「昔の名作リメイク」が目立ちますよね。コレを「ローレライ」「日本沈没」のリメイクを撮った樋口真嗣氏が手掛けたと聞いて・・・どーでしょう?正直微妙ですよね?(^-^;
椿三十郎の感想の時に書きましたが、黒澤作品って1本もまともに見た事がありません。だから本作の元ネタも未見。 なのであくまでも本作の感想は本作だけの印象、という事で書かせて頂きますが、
まあ、そこそこ面白く作ってあったと思いますよー。 いやらしい書き方すると「ちょこっと金のかかった時代劇風アイドル映画」としてはなかなか良く出来ています。 元ネタはもしかしたら主役は六郎太なのか?知りませんが、本作の主人公は松本潤君演じる武蔵。きちゃない付け髭なんて生やしていますが可愛らしいお顔は隠せません。松潤ファンの婦女子は、松潤がまさみちゃんに「俺と一緒に逃げよう」なんて言ってるセリフを聞いて「いや〜ん!松潤アタシと逃げてぇ〜♪」くらいは言いそうです(笑) ちなみに「武蔵」は「たけぞう」と読みます。映画見てる時は脳内で「竹造」って字を当ててました(^-^;
そもそも本作、元ネタの「姫と黄金を守る脱出劇」という設定だけを頂いて、後はオリジナル脚本なんだそうだ。 こういうのは「リメイク」とは言わないんじゃないか?せいぜいが「黒澤映画にインスパイアされた」程度でしょ。実際のトコロどれくらい本作の筋が元ネタを踏襲しているのか知らないから何とも言えませんが、リメイクと充分呼べる程には元ネタと同じような展開を見せているのでしょうか?
まあそんなこんなで、日本沈没の時も思ったけど微妙にCG等が安っぽい映像。爆破シーンだけは妙に派手。 そしてどいつもこいつも顔真っ黒にして小汚〜い格好してるけど、まさみちゃんは微妙に生・太ももをチラチラと見せてくれていて「コレはどこのコスプレカフェですかー」な状態。可愛いヨ♪パンチラもよろしく♪(をい) 松潤もねぇ。演技上手いのかなぁ?正直よくワカリマセンが、彼は目ヂカラがありますね。引き込まれますよ。
展開自体はそれ程悪いとは思いませんでしたよ。コレは元ネタがいいからなのかな? 飽きさせないように次々とイベントが起こるので退屈しませんし、キャラクターの心情の掘り下げ(特に武蔵)が甘いのでかなり上滑りな感じはしますが、そこそこ楽しめるアドベンチャームービーになってんじゃないか?と思いますけどね。
全体的にカット割等も役者(特に松潤とまさみちゃん)の顔のアップを多用した「アイドル映画仕様」な感じ。 出演役者のファンの方ならかなり楽しめるんじゃないだろうか?と思いますよ。ただし黒澤ファンには怒号が渦巻きそうな予感がしなくはないんですが(苦笑) ってか、黒澤作品のリメイクだって言うから黒澤ファンが怒るんですよ。いっそタイトルも全然変えちゃって「隠し砦の三悪人にインスパイアされて作ったスター・ウォーズに更にインスパイアされて作ったパロディです!」って言っちゃった方が映画ファンにはウケるんじゃないかと思うんですがね(苦笑)
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