2008年04月05日(土) |
プライスレス 素敵な恋の見つけ方 |
監督:ピエール・サルヴァドーリ 出演:オドレイ・トトゥ ガド・エルマレ マリー=クリスティーヌ・アダム、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 高級ホテルでウェイターとして働くジャンは、ある晩このホテルに投宿している美女「イレーヌ」に億万長者だと勘違いされて素敵な一夜を過ごした。ところが「物質至上主義」で玉の輿を狙うイレーヌに金持ちではない事がバレたジャンは、けんもほろろに振られてしまう。イレーヌを諦められないジャンは、彼女を追って南仏高級リゾートへ行くが、散々貢がされた挙句にまたも捨てられた。文無しになった所で富豪の未亡人に拾われて、自分もジゴロになったジャンだったが・・・
【感想】 もういい加減この前置詞を書くのは彼女に気の毒だとは思うが・・・「アメリ」で爆発的人気を博したオドレイ・トトゥ主演のお軽いタッチの大人なラブコメディ。 オドレイ嬢にけんもほろろの扱いを受けるしがないホテルマン「ジャン」を演じるのは、日本ではほとんど知られてはいないものの、フランスでは芸術文化勲章も受けて絶大な人気を誇るコメディアン「ガド・エルマル」
オドレイ嬢も今や夢見る夢子ちゃんではない。 彼女も今年で30歳。押しも押されぬ色香漂う大人の女性にお育ちあそばされ、本作では「金と高級ブランド」にしか興味を示さない完全物質至上主義にして「金持ちじゃなければ男の価値なし!」という、何ともイケ好かない女を演じています。
映画冒頭からオドレイ嬢がすんげー衣装でご登場。 もう脇から見えるハミ乳に目が釘付けになって仕方ないです(笑) 彼女ってこんなにスタイル良かったのかー。その後もエロいカクテルドレスを次から次へと着まくって、常々あの手の高級ブランドの意味不明な位胸の開いたドレスはどうやって着るんだろうと不思議に思っていたものだけど・・・なるほど、乳は出しっぱなしなんだな、とようやく理解出来た次第(^-^;
まあ、そんなこんなでとにかく「大金持ちの玉の輿に乗る」事だけを目標にしているイレーヌなんだけど、その割りにはツメが甘いと言うのか考えなしでちゃらんぽらんと言うのか。 隙のない完璧な悪女では可愛げがなさ過ぎるので、こんなバカな女だからこそ憎めないとも思えるんですが、この手の女というのは日本では忌み嫌われるタイプの代表だと思うので(苦笑)、生真面目で清貧を美徳と考える方がご覧になるとかなり胸糞が悪くなりそうな気がしなくはないです。
そんなバカ女がお約束通り文無しで風采の上がらない、でも何故かやっぱり憎めない男と出会う。 最初は冷たくあしらうものの、彼も開き直ってジゴロ稼業に身を投じるようになると、「同胞を得たり」といった感じで金持ちを虜にするレクチャーなんぞをしたりして、なかなかココらのやりとりは笑わせてくれます。 ジャンがまんまとジャガー・ルクルトの腕時計をゲットしたのを見てシャンパンを吹くシーンは必見。可愛いゾ♪
日本では考えられないような、ヨーロッパ財界・社交界の男女の駆け引き?が舞台なので、まるで身につまされる事もなければ共感も同調も出来ない話ではあるものの、「アチラの国のお金持ちってこーいう世界なのねぇ。ほー」とは思える。 こういう世界にはとんと疎いし縁も全くありませんが、余りに浮世離れしている分、あっけらかんと楽しめる仕様。
ありきたりで先が読めて、底が浅くてホントにどーでもいい話なんですが(をい) 女子は憧れの高級ブランドの数々に、そして男子はオドレイ嬢の見えそうで見えないハミ乳の行方に(笑)、充分目の保養をさせてもらってお軽く楽しめる・・・そんな大人向けB級ラブコメでしたね。 デートムービーにもオススメ・・・ただし、映画の後に彼女にブランドショッピングに付き合わされても責任持ちませんヨ
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