2008年03月27日(木) |
Sweet Rain 死神の精度 |
監督:筧昌也 出演:金城武 小西真奈美 富司純子、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 死神「千葉」の仕事、それは不慮の事故で亡くなる予定の人間を、死の直前の7日間観察し、その人間に死をもたらすかどうかを決めるという事。今回のターゲットは27歳のOL・一恵。彼女は自分が愛する人を次々と亡くしてしまうという人生を送っていた。一旦はいつも通り「実行(死)」にするつもりだったが、彼女に音楽の才能がある事が判り、今正に未来が開けようとしていたのだ。それを知った千葉は、初めて彼女を「見送り(生かす)」にする事に決めたのだが・・・
【感想】 伊坂幸太郎氏著の同名タイトル小説(原作ではSweet Rainの記述なし?)を映画化。 氏の作品は「陽気なギャングが地球を回す」しか読んでないです。って言うか「陽気な〜」も映画を先に見て、後で原作本を持っているという友人から借りて読んだというていたらく。 本作の原作本も最近文庫化されて書店に平積みになっているので気にはなってたんですが・・・金城君ファンなので、どうせなら映画を見てから原作を読もうと思って、敢えて読んでなかったんですよーう。ホントですよーう(^-^;
さて、本作。 3つのオムニバス・ストーリーなんですが、最初のストーリーで死神がいつもとは違う判定をした為に、後の2つに話が繋がっていくという変則オムニバス形式。まあ最近よくありがちな手合いです。
本作の予告編を見た段階では3つの話の内の最初の1話目にスポットを当てて見せていたので、オムニバス系だとは知らずに鑑賞したのですが、話が2話目に入った所で最後までオチが全部透けて見えましたね。 本作のジャンルはサスペンスではないだろうと思うので問題はないでしょうけど、ミステリ・サスペンス好きにとってはいささか興醒めすると言わざるを得ません。 丸々透けて見えるオチを予感しながらエピソードを眺めるというのは、個人的にちと辛かったかな・・・
可愛い黒ワンコが相棒なんですが、この相棒の役割はよく分かりません。分からないけど可愛いから許す(笑) 更に、死神@イケメン千葉は何故か自分が仕事をしている間中は必ず雨が降っている。他の死神は青空の下でタゲとラブラブ写真なんぞ撮ったりしているので、どうやらこの雨はイケメン千葉だけの現象らしいです。 どうして千葉は晴れ間を見る事が出来ないのか・・・理由は特にないようです。強いて言えば、感動のラストのネタにしたいから何となく千葉の仕事中には雨が降っているという事にしよう、というだけのようです(^-^;
他にも「無類のミュージック好き」「あれだけターゲットと会話をしている割には流行り言葉やスラングを知らない」等という香ばしいオプションが付いているのですが、コレらは内容には余り関係のない「なんとなく人間臭い味付け」をしたかっただけの模様?ちょっとよく分かりません。 よく分かりませんが・・・金城クンが猛烈に可愛いので許す♪←こんなんばっか(^-^;
2話目のエピソードの設定は原作通りなんですか? 別に原作と同じでも違っていてもいいんですけど、何だか突拍子もないと言うか浮いているというか・・・正直余り面白い話だとは思いませんでしたねぇ。←今日も吠えるなぁ〜
はっきり言って「何が言いたかったのかよく分からない話だった」んですがー(薄涙) 少なくとも3話目のバーチャンが何もかも捨てて生きて来た理由がアレでは、果たして死神の最初の選択には意味があったんだろうか?と思わずにいられませんでしたね。 最後の最後でしんみりさせられるものの、でも彼女はもう死ぬ訳でしょ?最後にちょっぴりいい思いが出来たから、後の自分の人生のほとんど全てはズンドコでもOKって事? 「終わり良ければ全て良し」とは言っても、いくらなんでも死ぬ前にちょこっとだけ良くてもなぁ〜。自分だったら人生のラストが一人ぼっちで淋しくても、その他ほとんどが幸せ気分でいられた方がいいような気がするんだけど(苦笑)
まあ、人の「生死感」というのはそれぞれ。 この映画中の登場人物の人生の選択に感銘を受ける人・同調する人も多い事でしょう。 ぴよ的には「金城クン」が可愛かったのでとりあえずOK。でも内容自体にはそれ程感銘を受けませんでした(薄涙)
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