監督:ジェイ・ラッセル 出演:アレックス・エテル エミリー・ワトソン ベン・チャプリン、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 第二次世界大戦中のスコットランド。ネス湖畔に住むアンガス少年は母と姉の三人で暮らしている。孤独なアンガスはある日ネス湖で不思議な卵を見つけて家に持ち帰ると、卵が孵化して見た事もない生物が現れた。アンガスは「クルーソー」と名付けて密かに飼う事にしたのだが、姉と使用人の1人にクルーソーが見つかってしまう。使用人はこの生き物を「伝説の恐竜ウォーター・ホースではないか」と言うのだ・・・
【感想】 「ベイブ」の原作者でも知られるディック・キング=スミス氏著の同名タイトル児童書の映画化。 「ロード・オブ・ザ・リング」のスタッフが映像を手掛けた、というのが本作最大のウリのようです(大人にとって)
誰でも一度は目にした事のある「ネス湖の恐竜写真」、あの写真は捏造だと既に結論付けられていますが、あの写真は確かに捏造だったけど、実はこの写真の裏には隠された真実の話があってネ・・・という「完全お子向けファンタジー」 先日見た「テラビシアにかける橋」も児童小説の映画化で「はいはい、お子向けファンタジーね(溜息)」と思って鑑賞したら、意外に大人も感動出来るヒネった作品だったので、今回もちょっぴり期待していたんですが・・・ 本作は見事に「完全ガキ向け」でした(薄涙)
映画は現代のスコットランドのあるバーで、若い観光客の男女が店の常連らしき爺さんから「ネス湖の恐竜写真」に関する秘話を聞くという導入になっています。別にどうって事ないです。←いきなり何を言うか(^-^;
で、爺さんの語りから入って映像は第二次世界大戦当時のネス湖に切り替わる。 いよいよネス湖の恐竜の「真実の話」が語られていく訳ですが・・・アンガス少年が卵を拾ってきて家に持ち帰り、その卵が孵化して何とも不気味なぬるぬるした生物が登場し、その不気味生物を見た瞬間に悲鳴を上げるでもなく手懐けてしまった段階で、話の全ての展開が見えました。
はい、終了〜。←今日も早い(笑)
映像はキレイなんだけど(この部分だけは評価出来る)、話自体はとてもじゃないが大人が楽しめるモノじゃない。 予想を何1つ裏切らず、何のサプライズもなく、とりあえずガキがスクリーンを見ながら「クルーソー頑張れ〜」みたいな嬌声を上げる事さえ出来れば100点満点という「対象年齢:10歳未満」な話です。
退屈する程じゃないんです。少なくともお子向けなので見て胸糞悪くなる話じゃない。 ウォーター・ホースを介して使用人と仲良くなる事で、猛烈に暗かったアンガス少年は笑顔を取り戻して、母親はホッと胸を撫で下ろしたりしますし(エミリー・ワトソンが神経質な良家の奥様というキャラにハマってました) ウォーター・ホースの天敵ワンコは、最終的に巨大化したウォーター・ホース君にがっつり食われてカオスだし(笑)
とりあえずツッコミ所も満載なんですが、子供が見たら何の問題もなさそうなどーでもいい作りです。 細かいツッコミ入れてやろうかとも思ったんですが、それすらする気にもなれない・・・「昔100回は見た」という、手垢が付きまくったネタの本当にどーでもいいお子様映画でした。
「映像の美しさ」だけに大人は1800円払えませんね?まあそんな作品です。お子様の同行でしぶしぶ見て下さい(^-^;
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