ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2007年11月10日(土) タロットカード殺人事件

監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン
    ヒュー・ジャックマン
    ウディ・アレン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
夏休みに友人を訪ねてロンドンにやって来たジャーナリストを目指すアメリカ人女子大生のサンドラの前に、敏腕記者ストロンベルの幽霊が突然現れて「今ロンドンを震撼させている連続殺人事件の真犯人」の名前を告げられた。何と犯人は英国貴族のイケメン御曹司ピーターだと言うのだ。持ち前のガッツでこのスクープを物にしようと、サンドラはたまたま出会った3流奇術師スプレンディーニと2人で事件の真相に挑むのだったが・・・


【感想】
ウディ・アレン監督の最新作は久し振りに(という程のブランクでもないか)ご自身も出演のコメディ・ミステリー。
ヒロインは前作「マッチポイント」から引き続きスカーレット・ヨハンソン嬢。スカーレット嬢も大好きだけど、でもぴよ的には何と言ってもヒュー・ジャックマンが出演しているというのが本作鑑賞の目的ですよう♪

今作のスカーレット嬢が演じるサンドラは、ジャーナリストを目指す野心家女子大生。スクープを物にする為だったら枕営業も厭わないという、イマドキここまであけっぴろげなのもどうかな?って感じの、明るいエッチなお嬢様。
こういう「アケスケなんだけど妙にキュートで魅力的な女の子」というのは、多分ウディのお好みの女性像なんだろうと推察しますね。彼って「男が思わず食らい付きたくなる、翻弄されまくりの魔性の女系」が好きそうじゃないですか(笑)

話の筋自体は結構真っ当?なミステリーなんだけど、でもウディが本当に見せたい部分はミステリー部分じゃなくて、要するに「ウディ&スカーレット、俺達息の合った名コンビだよね?俺の大好きなスカーレットと俺がこんなに楽しそうに掛け合い漫才してるトコロを皆も見て楽しんでよネ♪」ってトコロなんだろうと思います。

でも実を言うとぴよはウディのコメディセンスってちょっと苦手。彼お得意のユダヤ人ネタは日本人には理解し辛いから面白味に欠けるし(しかもそのユダヤ人ネタがやたら多いのには辟易する)、相変わらず早口で下らない事を牛のよだれみたいに垂れ流してる系。そしていつも周囲の空気が読めてなくてイライラさせられるキャラ。もう正直飽き飽きしてる。

でも確かにスカーレット嬢とは息が合ってる。
ウディのあの「牛のよだれセリフ」には今回もイライラ感MAXだったんだけど、スカーレット嬢演じるサンドラもあのすっとぼけジジイにはイライラさせられっ放しといった様子で、ウディのセリフを押さえ込むかのように「お前が出張るとウソがばれるからあんまり喋るんじゃねーよ!」「お前の脳味噌はカラッポなんだよ!」みたいな感じで総ツッコミまくり。
もうね、サンドラのセリフの気持ちいい事ったら!見ていてスカッとしたじゃないですか(笑)

ま、所詮脚本書いてるのはウディなんだから、敢えて自分は観客をイライラさせるキャラを演じて、更にそれにサンドラががっつりツッコミ入れる事で観客に溜飲を下させてやろう・・・そういう計算なんでしょうね。
要するにまんまとウディの策略にハマっただけって事ですよ。相変わらずの策士っぷりですわ。

ミステリー部分も、結構きちんと作ってありましたよ。
本当にピーターは「タロットカード殺人事件」の犯人なのか?提示されるヒントはことどとくピーターが犯人である事を示唆しているものの、本当に犯人だったら面白味はない。ミステリー好きが普通に考えると一番怪しい人間は犯人ではないというのがセオリーだけど、でももう一工夫ヒネッて欲しい・・・そんな欲求に適度に応えてくれます。

ヒューがまた、イケメン貴族ピーターをステキに演じてくれていました♪
彼って泥臭くてワイルドな役もお似合いだけど、でもスーツを着こなしたスマートな紳士役もとってもお似合い!
そんなヒューに「一目惚れって信じる?」なんて聞かれた日にゃ〜!ええ!信じますとも!信じますってばー!←アホ

そんなこんなで、イライラしつつも結構楽しませてもらいましたよ。
「ウディ・ファン仕様の映画」という作りではありますが、大人のコメディだと割り切ればウディのキャラも許せます(苦笑)







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