監督:オリバー・ヒルシュビーゲル 出演:ニコール・キッドマン ダニエル・クレイグ ジェレミー・ノーサム、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 スペースシャトルが謎の事故を起こし墜落。墜落して来た機体には謎の地球外生命体が付着していたのだ。その後過去の記憶は持つものの全く感情がなくなるという謎の伝染病が蔓延。この病気の原因を調べていた精神科医のキャロルと友人の医師ベンは、これが病気ではなく例の地球外生命体が人間に寄生し、レム睡眠中に人間の体を乗っ取っているのだと突き止めた。離婚した夫に1人息子を預けていたキャロルは息子の安否が不安になり、急いで引き取りに行くのだが。
【感想】 アメリカ人作家ジャック・フィニィが1955年に発表した「盗まれた街(原題:The Body Snatchers)」の映画化。 映画化って言うか、既に本作は「ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956)」「SF/ボディ・スナッチャー(1978)」「ボディ・スナッチャーズ(1993)」と既に過去3度も映画化されているらしく、本作は4回目のリメイク作品という訳です。 4回もリメイクするなんてよっぽど過去3作品のウケが良かったんでしょうか・・・ぴよは1つも見ていないんですが(薄涙)
そんな訳で、原作も過去3作品も未見なのでどういう展開になるのかワクドキだったんですがー。←またか?(^-^;
まあ、原作が発表されたのが1955年ですからね、かなり古典的なSFスリラーという趣です。 面白いっちゃー面白いんだけど、既に手垢付きまくりのネタですから新鮮味には欠けますね。出演してる役者さんがこれだけ豪華じゃなかったら、もしかしたら劇場公開されてもスルーしてしまったかもしれません。
という事で、ニコール・キッドマンは余りに美しい! 彼女今年で40歳ですよー。どういう人生送ったら40歳でここまで美しくいられるんだろー??? クレバーで冷静沈着な精神科医の顔、息子を愛する母親の顔、そして憎からず思いを寄せているものの後一歩が踏み出せずにいる友人医師ベンといる時の女の顔、さまざまな顔を見事に使い分けていて素晴らしいです。
その美しいニコール演じるキャロルを思いつつも、やはり後一歩が踏み出せずにいる優男ベンを演じるダニエル・クレイグのカッコ良さはもう異常!彼の名前を初めて認識したのは確か「トゥームレイダー」辺りだったと思うんだけど、あの頃は全く眼中になかったんだけどな。 やっぱり「007/カジノ・ロワイヤル」だなぁ。アレ見てからすっかりダニエルファンですよーう♪ホントにカッコイイ!!
と、つい鼻息が荒くなってしまいましたが(苦笑) 話自体は本当に「小粒なB級SFスリラー」と言った感じです。最先端技術の映像なのに何故こんなに超古典なネタをぎっちり詰め込んでるのだろう?という違和感は拭えません。 だから設定等にツッコミ入れる人は結構多そうな気はします。そもそも感染方法がゲロゲロゲーですし、地球外生命体に関する考察もとんとん拍子につまびらかにされてちょっと拍子抜け。 更に「感染してるか・していないか」を見た目の様子で判断するってのは・・・コレはネタなんですか?(^-^;
派手なカーアクションやクライマックスの脱出劇も多少の見ドコロはあるものの、とりたてて誉めそやす程の緊迫感は感じなかったし「まあ、そこそこ上手に作ってあるな」と言った程度でしょうか。
でも結構含蓄深いネタだったりするんですよね。 人間としての感情がなくなって「同化」するという事は・・・まあ余り語ると映画が面白くなくなってしまうのでネタバレはこの程度にしておきますが、「人間らしく生きる」事の意味を考え直してみたくなるようなお話でしたね。 もしかしたら、今のこの地球はどこぞの地球外生命体に乗っ取られてしまった方が、いっそいいのかもしれません(笑)
だけど見終わった今もよく判らない事が・・・結局この地球外生命体の目的は何だったんだ?(^-^;
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