ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2007年09月19日(水) さらば、ベルリン

監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー
    ケイト・ブランシェット
    トビー・マグワイア、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
1945年降伏後のドイツ・ベルリン。ポツダム会議取材の為にアメリカ人記者のジェイクがやって来た。戦中ベルリン駐在中に不倫関係だった女性記者レーナと再会するも、彼女が今では娼婦となり、更に自分の運転手を勤める小悪党のタリー伍長の情婦になっていると知って愕然とする。そんな中、タリー伍長が何者かに殺害される。タリーの死にはどうやらレーナの隠された過去が絡んでいると知ったジェイクは、彼女を救うべく真相究明に遁走するが・・・


【感想】
オスカー監督ソダーバーグ+ジョージ&ケイト&トビー@蜘蛛男、の超豪華キャスティング作品!
ジョセフ・カノン(キャノンとも)著の同名邦タイトル小説(原題:The Good German)の映画化。ポツダム会議で揺れるベルリンでの濃厚な人間ドラマを、政治問題等の当時の背景に絡めて見せる骨太なヒューマンミステリー。

ソダーバーグ監督は本作をこの映画の背景である1940年代の正統派フィルム・ノワール・スタイルで撮影。
全編モノクロで当時の撮影技法を忠実に再現し、灰色の陰影による巧みな心理描写や音楽・美術等の細部に至るまで徹底して40年代にこだわったそうです。
「カサブランカ」「第三の男」等、40年代に花開いたかつての名作達の姿を彷彿させる、させようという意図でしょう。

そんな訳で・・・映像!ビバ!!素晴らしい!!!
モノクロである事が、色鮮やかな映像よりもより人の心の描写を雄弁にしてくれる。これぞフィルム・ノワール!
それにコレは本作を見て「なるほどー」と思ったんですが、モノクロの方が女性の肌が美しく見える。ケイトは元々透明感のある美しい女優さんですが、本作のケイトの美しさたるや・・・スクリーンを見ながら何度溜息を付いた事か!

本作、音楽にも相当こだわっていますよね。
当時の名作っぽい、独特の旋律にして各シーン・モノクロ映像・そして時代背景にピタリとハマる美しい音楽の数々。
勿論半端な時代描写なんてしてませんからね。音楽だけこだわってるんじゃ意味ないし。実に素晴らしい!

・・・と、映像・音楽諸々には本当に溜息モノだったんですがー ←また吠えるか?(^-^;

字幕にもある意味「溜息モノ」でした(涙)
コレは映画が悪いんじゃない。字幕を付けた映画配給会社が悪い。絶対に悪い。
全編モノクロ映像って事はですよ、スクリーンには黒・白・グレーの濃淡しか色がないんです。要するに白の分量がスクリーンの相当数を占めている訳ですよ。
それなのにー・・・どうして真っ白な背景に真っ白な字幕を載せますか!?(怒)<配給会社

この際ですから正直に申し上げましょう。
字幕が全然読めませんでした。だから話の内容がさっぱりワカリマセンでした。orz
勿論全編一文字も読めない訳じゃないですから、ある程度の話の筋は判りますよ。でも映画中盤、このシーンはかなり話の重要ドコロに絡む大切なネタだゾ!と思わせる(実際そうだったんだと思う)場面が画面真っ白でなーんも読めず(涙)

だから最後の最後、ケイトが「コレで最後のピースがハマッたでしょ?」と語る究極のネタバレ?シーン、見ていても全然スッキリしないドコロか「はあ、そーなんですか・・・で?何?」みたいな、超とんちんかん状態(薄涙)

更に言えば、散々誉めそやしたモノクロ映像なんですが・・・コレはぴよの目が腐ってるだけなんでしょうけど(苦笑)
役者の見分けが付かないんすよ。モノクロでハレーション起こして白飛びしまくってるので、ジョージ、ケイト、トビーの三役はアホのぴよでも見分けが付くものの、その他は「デブ、めがね、帽子」みたいな大雑把なグループ分けしか出来ずorz
誰が何をやってた人で、クライマックスで誰が何を目的に動いてるかサッパリ判らない。もっと言うと誰が米軍で誰が露軍だったかを見分けられていたかすら自分の中で疑問状態・・・もうどうしようもないっしょ?(^-^;

そんな訳で、話の展開や内容に関しては何も語れません。すいません。
だから本作の「オススメ度」は付けようがなかった。内容の判らない・字幕の読めない映画に評価は出来ない。
仕方ないので「字幕の読めない映画を公開する配給会社、クソ!」という気持ちを込めて評価低くしました(苦笑)

一般公開する際には(ぴよは試写会で鑑賞)、白バックに被せる字幕は黒抜きにする等の配慮をするか、もしくは配給会社に何の配慮もなければ・・・英語が超堪能でリスニングに自信のある方と同行する。同行してもらって隣で常に同時通訳してもらう(笑)、または「俺様の英語リスニング(ヒアリング?)能力を試す時が来たぜぇーい!」と、英語がさっぱりダメな友達同士が集まって見に行って、誰が一番内容を理解出来たか勝負する。
はたまたDVDに日本語吹替版が付くのを楽しみに待つ。

まあ、色んな楽しみ方はあるかと思います。どれを選択するかは自己判断・自己責任という事で(苦笑)








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