監督:ジョー・ロス 出演:サミュエル・L・ジャクソン ジュリアン・ムーア イーディ・ファルコ、他 オススメ度:☆
【あらすじ】 ニュー・ジャージー州の黒人低所得者層が住むアームストロング団地を担当する刑事ロレンゾは、病院に両手を血まみれにした白人女性が保護されたとの通報を受けて病院へ急行する。保護された女性「ブレンダ」は、アームストロング団地内の公園を車で移動中に黒人男性のカージャックに遭い車が盗まれた、更に車には4歳になる息子が乗っていて一緒に連れ去られてしまったと言うのだ。しかし捜査を続けるロレンゾはブレンダの供述に不審を抱いていたのだった。
【感想】 全米で発刊されるや話題騒然となり、大ベストセラーとなったリチャード・プライス氏著の同名タイトル小説の映画化。 ・・・って、この作品今年の1月に日本で劇場公開されていたんですね。全く知りませんでした。超久し振りに相方とレンタル屋に行ったら新作作品として本作のDVDが並んでいたんですよ。 「え・・・サミュエルとジュリアン・ムーアが共演してるサスペンスなのに、全く知らないよー!マジでー!?」 という驚愕と共にレンタル決定。いつの間にこんな豪華キャストの作品が公開されてたんすか?←だから1月って(苦笑)
どうして公開された事にすら気付かなかったのか、映画を見てよーく判りましたよ。
だって超絶クソ映画なんだもんっ! ←久々の赤文字、キター♪
そもそもね、この映画のキャッチコピーが頭に来るんですわ。 【「フライトプラン」「フォーガットン」に続く衝撃の結末!迷宮のサスペンススリラー!】・・・っていうのが本作のキャッチコピーなんですがね、もう本作の営業宣伝担当、ちょっと顔貸せや!(タコ殴り確定)って感じですよ。
一応キャッチコピーをアテにして鑑賞しているので「どんなどんでんオチだろ?」と思って見るじゃないですか。 でも全く「どんでんオチ」も「衝撃の結末」もないんですよ。映画前半辺りで相方と「平凡なオチなら○○が真犯人で、でもそう見せておいて実はめっちゃ驚くオチが来るって事だよね?」なんて話してたら、まんま「平凡なオチ」なんだから本当にサスペンスでも何でもない・・・いや、サスペンスの要素なんてただの1つもなかったじゃないですか(怒)
伏線なんだかブラフなんだか判りませんが、思わせぶりなセリフやシーンがチョロチョロとあったりはするんです。 でも惑わされるドコロか特に大した意味はなさそうです。どのネタも全く収拾付けずに流してましたから(苦笑)
展開のぬるぬるにいい加減イライラするんですが、元々ジュリアン・ムーアの神経質な顔が好きじゃないのに、彼女が微妙に精神を病んじゃってる系のイカレポンチを演じているのでイライラ度は更に加速。 彼女がイカレた女を熱演すればする程イライラ度は最高潮に達し、脚本や演出がクソなのも、何もかも彼女のせいなんじゃないかと勘違いしたくなる程不快感の募る作品でしたネッ(ふんっ)
もしかしたら原作小説はサスペンスではなく、黒人人種差別問題を扱ったヒューマン物なんじゃないか?と推察。 もっと言えば、本作は決してキャッチコピーのような「サスペンススリラー」ではなく、元々「人種差別物」として作られていたのではないか?とすら思うのですが。でも例え最初から「人種差別問題を扱ったヒューマン物」と聞かされて本作を鑑賞したとしても・・・やっぱりクソですわ(笑)
とにかく何もかも中途半端。主張したい主題が全く判らない。イライラ感MAX。結局ジャンルが何かすら理解出来ない。 どうしてこんなクソ映画にサミュエルやジュリアン・ムーアが出演しちゃうのか?ハリウッドって不思議がいっぱい(^-^;
こんなに手放しで吠えまくれる作品って、なかなかお目にかかれないです。ある意味貴重かもしれません(苦笑)
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