2007年09月05日(水) |
ファンタスティック・フォー:銀河の危機 |
監督:ティム・ストーリー 出演:ヨアン・グリフィズ ジェシカ・アルバ クリス・エヴァンス、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 ある強大なエネルギーが宇宙から彗星のような閃光となって地球にやって来た。駿河湾の水が干上がりロスで大停電が起こりエジプトに雪が降る等、地球規模で怪現象が起こる。トーチが彗星を追尾して、その正体が銀色のボードを操る地球外生命体「シルバーサーファー」だと判ったものの、シルバーサーファーに触れたトーチの体に異変が起こり・・・
【感想】 2005年に日本で劇場公開されたアメコミ映画「ファンタスティック・フォー」の続編。 前作では科学者と仲間達が超能力を手に入れてファンタスティック・フォーになるまでのドタバタを描いていましたが、本作ではすっかり世間で認知されて「人気超能力チーム」になったファンタスティック・フォーの面々が、いよいよ・・・ってかいきなり副題によると「銀河の危機」を救ってしまう!?
そもそもアメコミなので荒唐無稽な設定なのはお約束なんですが、前作がぬるいながらも(をい)結構面白くてですね、本作は予告編を見てもかなりスケールアップしてるし、正直かーなーりー楽しみにしていたんですよ。
まあ、この書き方で想像付くと思いますが・・・何かピンと来ない作りでした(薄涙)
何がダメってね(←いきなりダメ出しするか。苦笑)、全然「ファンタスティック・フォー」じゃないんですよ。 1作目でツボに入ったのは、4人ががっつりスクラム組んで助け合って危機を救うシーンなんです。4人が揃って一緒に戦うからこその「ファンタスティック・フォー」じゃないですか! それなのに、本作は4人が揃って何か事を成しえるという事がなかった。1シーンだけ崩壊する観覧車を抑えて客を救うシーンが出てきますが、このシーンではトーチは厄介者でしかなかった。
で、トーチがシルバーサーファーと接触した事で得たある能力を使って、クライマックスはトーチの一人舞台化。 とにかくトーチが全面に押し出された作りでしたね。確かにリーダー?のリードにはイマイチ華がないのでイケメンのトーチを全面に押し出したいのは判るんですが、だったら何故「ファンタスティック・フォー」なのか?と言いたい。 もういっそトーチがあの能力のまま今後は「ファンタスティック・トーチ@1人勝ち」として生き残り、残りの3人は平穏に元の生活に戻って結婚でも何でもすりゃーいいぢゃねーか!って感じですわ。
そうそう。どうしてシルバーサーファーに接触して得た能力がなくなっちゃったの?訳わかんねーし(^-^;
で、シルバーサーファーが微妙においしいキャラなんですが、もうちょっと掘り下げて見せて欲しかった(薄涙) それから肝心の黒幕?の存在感があるようで全くないっつーか・・・「敵」として捉えられない漠然とした存在なのが、見ていても「コイツが敵だなー!コノヤロー!ぶった切ってやるぜぇー!」って思えなくてモヤモヤするし。 それより何より、肝心の黒幕を倒した?のはファンタスティック・フォーじゃありませんからっ!意味ないじゃーん!(^-^;
延々と吠えまくりましたが、まあ映像は結構楽しめますよ。←今更感は拭えませんね(苦笑) いやホント。予告編見て「おぉぉぉ!」と思った程度の映像は楽しめるように作ってありますし、何より本作は1時間半程度と上映時間が短いのがいいです。 予定調和な展開なので、グダグダ長ったらしく見せられるより、これくらい潔い上映時間の方がスッキリしていてOK。
あ、書くの忘れてた・・・Dr.ドゥームが何故か復活したんですけどね、もうコイツはどうでもいいです(笑) 多分更に続編作るつもり?な終り方してますが、このシリーズは今後持ち直してくれるのかなぁ〜?うーん。
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