監督:ペドロ・アルモドバル 出演:ペネロペ・クルス カルメン・マウラ ロラ・ドゥエニャス、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 失業中の夫に代わり働き続ける気丈な女ライムンダに、突然2つの死が降りかかる。15歳の娘パウラが父(ライムンダの夫)を刺し殺してしまったのだ。更に事件の隠蔽に必死になっているライムンダに、最愛の叔母が亡くなったと連絡が入る。姉に代理で叔母の葬儀に行ってもらうが、姉が戻って来ると「火事で死んだ自分達の母親の幽霊が叔母の世話をしていた」という奇妙な噂が村に立っていると知らせてきた。
【感想】 「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」に続くアルモドバル監督の女性讃歌3部作の最終章。 トーク・トゥ・ハーは見たけどオール・アバウト・マイ・マザーは未見なんですよね。前々から見なくちゃと思っているのになかなか見れない。ダメだ。こんなヘタレじゃーダメだ!(薄涙) 主演はペネロペちゃん。更に死んだハズの母親役はカルメン・マウラ。最終章だけに豪華なキャスト〜♪
えー・・・すいません。 映画の内容云々じゃなくて、映画を見ながらずーっと「ある1点」に意識が集中しちゃいまして。 正直言うと内容よりもその事だけが頭の中を渦巻いている状態なんです。 とりあえず、それが何か書いておきますわ。それはペネロペちゃんの・・・ (以下、ネタバレでも何でもないけど、余りにお恥ずかしい内容なので文字隠します。気になる方は【】内をドラッグ)
【乳がスゴイ!スゴ過ぎる!!】
本当にすいません・・・もう上記の1点に意識も視線も集中しちゃいまして、内容が頭に全然入って来ないんです(コラ) だって本当にエライ事になってるんですもの!包丁を扱う手元を上から覗き込む視点の映像があるんですがね、コレがまたむっちゃくちゃヤバイんですよ。スゴ過ぎるって、マジでコレはーっ!(^-^;
はぁ。はぁ。はぁ・・・落ち着こう、な?<自分
えー肝心の内容なんですが、自分の中で鑑賞前には「アンニュイなまったりした話なんだろーなー」と当たりを付けていたのですが、蓋を開けてみるとその期待?は良い方向に裏切られました。 意外な事に結構コミカル。そしてよく脚本の練られたサスペンスになっていました。
人間関係が少し見え難い部分があり、しかもある「事件」と「事件」の関連性に関しても、時系列が見ていて少し判り難い作りになっていると思うのですが、この難解なパズルが後のいい伏線として生きていると思いましたね。 映画の冒頭で語られている何気ない会話が、後の種明かしのヒントになっているというのもセオリー通りで気持ちがいい。
母親に関するミステリーは誰が見ても直ぐにオチの判る単純な作りなのですが、この映画の最大のミステリーは何故主人公のライムンダが母親を疎ましく思っていたのか、という部分でしょう。 これが母と娘、更に孫という3世代の女性を繋ぐ「血の結束」と、その3世代に脈々と流れる血が成せる女性の逞しさと美しさを巧みに表現していたと思います。
しかし・・・ペネロペちゃんだ。←まーたこのネタに戻ったか(^-^; だって本当にスゴイんですよ。彼女の出演している作品って結構見ているつもりなんだけど、本作ほど目が釘付けになった事はありませんでしたね。圧倒的な存在感なんですって!ペネロペちゃんじゃなくて彼女のアレが!(笑)
そんな訳で、本当に本当にすいません。 真面目にこの映画の内容を楽しんで、本作の表現する女性の美しさ・逞しさ・しなやかさを共感したいと思って感想を読みにいらっしゃった方は「なんぢゃ、こりゃ」ってお怒りになるだろうと思います。 でも本作が「女性讃歌」というコピーが付くのは凄くよく判ります。ペネロペちゃんの○○がー!とかアホみたいな事ばかり書いていますが、彼女を本作ほど美しく逞しく艶っぽく撮った監督さんはいないんじゃないか? これがアルモドバル監督の女性に対する惜しみない賛美が成せる技だとすれば、ぴよがしつこいくらいにペネロペちゃん!と言うのもあながち間違った見方ではなかったんじゃないだろうか?と思う訳です。
何だか言い訳に終始してしまいましたが・・・本当にペネロペちゃんのー(以下、自粛)
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