監督:カーティス・ハンソン 出演:エリック・バナ ドリュー・バリモア ロバート・デゥバル、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 ラスベガスでプロのポーカー・プレイヤーとして生きるハック・チーバーは、大胆不敵な勝負師として知られていた。女性には特に慎重で特定の相手と長く付き合う事のなかったハックだが、若手歌手のビリーと知り合って彼女に「特別なもの」を感じるようになる。そんな中開催された「ポーカー世界選手権」で彼の前に立ちふさがる強敵・・・それはかつて自分と母親を捨てた父親であり、伝説のポーカー・プレイヤーと呼ばれる男、「L・C・チーバー」だった。
【感想】 「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督の最新作。 「ハック」をエリック・バナ、ハックの運命の女性「ビリー」をラブコメの新女王?ドリュー・バリモアが演じています。
エリック・バナ、初めてその名前を覚えたのが「ハルク」なんですが、正直言ってハルクのエリック・バナは全然カッコイイと思わなかったんです。それが「トロイ」で兄王ヘクトルを演じている彼を見て、「この人、イケメンじゃーん♪」と一気にお気に入り俳優さんに格上げしちゃった♪←ゲンキンなヤツ(苦笑) そんな訳で、今作はエリック・バナ様ご鑑賞が最大の目的ですわー。むふふふふー♪
予告編の作り等を見ると、映画配給会社は「ロマンティック・ラブストーリー」というカテゴリに誘導したいという意図をプンプンに感じるのですが、確かに本作はハックとビリーの恋愛も重要なファクターではあるものの、あくまでも作りは「ヒューマン」に分類されるんじゃないだろうか?と思います。 ハックの今までの恋愛観、ビリーとの出会い、更に父親との確執等を絡めて「今までの自分の生き方」を振り返り、父親やビリーに影響されて一皮剥けて人間として大きくなる・・・とまで書くと言い過ぎかな?(^-^;
個人的にはかなり好きなネタなんですが、根本的にポーカーのルールを知らないとちょっと厳しい部分は無きにしも非ずという感じがしますね。一応映画中に、ポーカーのルールを知らないビリーにルールを説明しながらプレイするシーンが出ては来ますが、本当に全くポーカーを1度もやった事がない・役の種類やどの役がどの役より強い等の基本を知っていないと、この映画の1番の見せ場のシーンでさっぱり意味が判らなくなってしまうという可能性があります。
ポーカーのルールを全く知らない人の為に・・・最低でも知っておかなければいけないのは、一番弱い数字が2、それから数が大きくなる毎に強くなっていって、最も強いのはK(キング)ではなくてA(エース)だという事。 例えばワンペア(同じ数字のカードが2枚揃った役)の勝負になった場合、2のワンペアより4のワンペアが強く、KのワンペアよりもAのワンペアの方が強い、という事です。 他にもツーペア(2枚揃ったカード2組)よりもスリーカード(同じ数字のカードが3枚揃う)の方が強い等、本作を鑑賞する予定でいて尚且つポーカーのルールを全く知らないという人は、事前に最低限の基本的なポーカーの役とルールを頭に叩き込んでおいた方が懸命です。
要するに本作、映画のかなりの部分をポーカーのゲームシーンに費やしていて、尚且つそのポーカーでの心理戦部分がキモになっているので、ポーカーのルールを知らないと・・・あの固唾を呑んでディーラーのめくるカードを見守る主人公や登場人物の気持ちを一緒に体感出来なくなってしまうのです。 ぴよはポーカーは子供の頃からやっていたのでよくルールを知っていたから、ゲームシーンがめっちゃくちゃツボにハマって正直肝心の恋愛やらヒューマンネタなんてどーでもよくなる位楽しんじゃったんですが(をい)、カードゲームで遊んだ事のない人には・・・多分相当退屈な映画になってしまう予感(薄涙)
そんな訳で、ゲームシーンにハマりまくっちゃったので「どうしてビリーにだけ主人公はあんなに執着すんの?」という風にしか思えず、父子の関係も「ママが許してくれたって話聞いただけで?ハァ?」程度にしか思えず、質草にした指輪のエピソードも正直それ程魅力的だとも思えず・・・なんだよ、ダメダメじゃんかよ(^-^;
いやぁ〜・・・でもポーカーのゲームシーンの心理戦の見せ方は秀逸ですよ。 「007・カジノロワイヤル」のポーカーシーンも相当緊迫したけど、本作の方が断然ギャンブル好きには萌える! 少なくともポーカーのルールを知ってる人、ベガスのカジノで遊んだ事のある人なら本作の緊迫感に絶対にハマる! その両方に該当しない方・・・ぴよが全く評価しなかったヒューマンや恋愛部分についての感想が聞きたいです(苦笑)
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