2007年04月19日(木) |
かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(日本語吹替版) |
監督:ウィルソン・イップ 出演:ドニー・イェン ニコラス・ツェー ショーン・ユー、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 正義の為に武道に精進する「龍虎門」の愛弟子・タイガーは、悪の組織「江湖」とトラブルを起こし、そこで恐ろしく強い江湖の用心棒に出会う。その用心棒・ドラゴンが幼少期に生き別れた実の兄だと知ったタイガーは、龍虎門に戻って来て欲しいと切望する。江湖のボスが引退を決意したのを機に龍虎門に戻ろうとしていたドラゴンだったのだが・・・
【感想】 香港で35年以上に渡り愛され続けているベストセラーコミック「龍虎門」の映画化。 コレを香港映画界の巨星(と言ってもいいでしょ♪)ドニー・イェンがアクション監督兼主役「ドラゴン」を演じ、弟のタイガー役を香港映画界の貴公子(と言って勿論いいよね?)ニコラス・ツェー君、そして龍虎門に弟子入りしようと頑張る青年ターボ役を香港芸能界のトップアイドル(よく知らないけど多分そうよね?苦笑)ショーン・ユー君が演じています。
予告編を見た段階で「こりゃーすげー豪華なキャスティングのウルトラB級アクションコメディだな♪」とかなり期待していたのですが、蓋を開けてみると内容はかなり本気のシリアス路線。
でも、確かに脚本はシリアス街道まっしぐらなんだけど、何か滑稽なんですよね。アクションの展開はいかにもコミックらしい雰囲気がモリモリ出てますし、CGやワイヤーアクションをふんだんに使う事で有り得ない動きで楽しませるという類の「こんな下らない事を大真面目にやっちゃって、もぉ〜」という感じの滑稽さに溢れています。 ・・・日本のコミックで言うと「北斗の拳」を実写化したらこんな感じになるのかなぁ?って感じ。
基本的には「CGなしの本格アクション」が好きなぴよですが、香港映画のこういうお遊び的作りも結構好きです♪ CGやワイヤーを駆使しているとは言え、役者さんの動き自体はかなりいいですし、アクションがハリウッドのアクション映画に比べてちょっと泥臭い所がまたいいんだな。
ドニー・イェンのアクション技術は誰もが認める所ですから、文句のつけようがありませんよネ♪ 手技を駆使したキレのある動き、棒術の滑らかで洗練された一連のアクションの流れはとにかく素晴らしい! ところでニコラス・ツェー君は特にアクション俳優という訳ではないでしょうから、随分アクションシーンには苦労されたんじゃなかろうかと思うのですが、コレも彼のスタイルの良さを生かして回し蹴りを多用した足技を中心にする事で、映像が派手で華やかになるように工夫されていました。 手技は本格的なカンフーや武術の基礎がなければ難しいと思うので、この選択は良かったと思いますよ。
話の展開も「いかにも香港映画!」という感じの垢抜けない作りで(苦笑)、昔のカンフー映画を見慣れている人だったら充分許容範囲だろうと思うのですが・・・まあ、はっきり言うけど説明不足だしキャラの掘り下げはなってませんヨ(^-^;
でもこういう垢抜けない作りだからこそ香港映画は楽しい。 コレがもしも「ドラゴン役:ブラッド・ピット、タイガー役:レオナルド・ディカプリオ」でワーナー配給、監督ウォシャウスキー兄弟だったら、今頃吠えまくってるトコロですよ!(^-^; ハリウッド・アクションとは絶対に何かが違う泥臭さ♪それが香港映画の魅力だと思う訳です。
そういう「香港アクション映画」をこよなく愛してくれる、そんな泥臭いアナタにはオススメです(笑) しかし、映画の質(脚本)自体を考えると決して誉められた出来ではありませんので、そこんとこ心して下さいネ
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