2007年04月16日(月) |
ラブソングができるまで |
監督:マーク・ローレンス 出演:ヒュー・グラント ドリュー・バリモア ブラッド・ギャレット、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 80年代に爆発的な人気を博したグループ「PoP」のボーカルだったアレックス。解散後は鳴かず飛ばずで、今では懐かしのスター番組で取り上げられたり遊園地で営業をして「過去にすがる」生活。ところが若者に大人気の歌姫カーラから「新曲を書いて欲しい」という依頼が入る。またとない復活のチャンスだがアレックスは作詞が大の苦手。ところが植木の世話に来たバイトのソフィーに作詞の才能があると気付いたアレックスは、嫌がるソフィーを必死で作詞するように説得するのだ。
【感想】 ヒュー×ドリュー共演の新作ラブコメ。 互いに「ラブコメ王」「ラブコメの女王」と呼ばれる2人だけど、共演するのは初めてだそうだ。意外な感じですね。 監督はヒューとも相性のいい「トゥー・ウィーク・ノーティス」のメガホンを取ったマーク・ローレンス。
本作の予告編を見た事がなく、映画ポスターを見ただけでどういう話なのか全く知識がない状態の鑑賞だったので、映画冒頭でいきなりヒューがすっ飛んだ衣装とメイクで腰をフリフリ歌って踊るPVが流れた時にはひっくり返りそうになった! てっきり「売れない作曲家」の役だとばかり思ってて・・・本作でヒューは80年代にブイブイ言わせた(←死語)アイドルスターの役を演じてらっしゃったんですね。いやぁ〜!ハマり過ぎてて怖いくらい!!
あの当時はぴよ自身も随分ポップスロック(当時はまだユーロビートとも言わなかったと思う。ユーロビートという言葉を使うようになったのは80年代も後半になってからじゃないだろうか?)に心酔して、雑誌「ロッキンオン」の通販でカルチャークラブのTシャツを購入したり、毎週小林克也氏司会の「ベストヒットUSA」や「SONY MUSIC TV」等を見るのが楽しみだった。 ・・・そういう世代(ぴよと同世代)の人だったら、本作は確実に楽しめる!
本作の楽曲は全て映画用に書き下ろしたオリジナルだそうですが、コレがまたよくぞここまで80年代を再現出来たものだと感心するほど「懐かし〜い」匂いのするメロディに仕上がっている。 この映画のサントラアルバムは80年代ポップスが大好きだった人なら購入決定ですね。ぴよは買いますよ!
ヒュー演じるアレックスのキャラクターがまた気持ちいいくらいに軽薄で可愛い(笑) すっかり「過去の人」扱いされてるんだけど、自分もそれを認めて受け入れちゃってるので、冷静に聞いたら普通は相当ムカツク事を言われてると思うんだけど、全く堪えてない。むしろギャグにして笑い飛ばしちゃう。 こういうキャラって見てて気持ちいいし好感持てるんですが・・・「何としても返り咲きたい!」という野心を余り感じさせないので、ソフィーに何としても詩を書かせようとあそこまで口説き落とそうとする姿にちょっと違和感があったかな。
まあ、要するに「ラブコメ」としての内容自体は凡庸で、とりたてて面白いとは思わなかった。 正直言って途中かなり中だるみした感じ。ドリュー演じるソフィーはとってもキュートでちょっぴり変わり者っぽいキャラクターとして描かれていて、これはこれでとても魅力的なんですが・・・自分が受け入れられない事があるとアレックスの迷惑を考えずに独断専行で突っ走る。一度引き受けた仕事なのに、自分の思い通りに行かないと無責任に放棄しようとする。辛い事から直ぐに逃げようとする。
勿論彼女のそういうキャラクターが、最終的に全ていい方向に収束するように出来ているので問題ないのですが、ぴよは見ていてソフィーにイライラしましたね。 アレックスがブチ切れてソフィーに「君はあの本の通りだよ!」と畳み掛けるシーンがありますが、アレックスの言う事は何もかもがごもっともですよ!アレックスもっと言ってやれー!って気になっちゃいましたよ(苦笑)
そんなこんなで、映画としては「3歩歩いたら忘れる」系のどーでもいいラブコメなんですが(をい) 80年代音楽が大好きだった方は申し分なく楽しめるでしょう♪デートムービーにもぴったりの一作。
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