2007年03月21日(水) |
ナイト ミュージアム |
監督:ショーン・レヴィ 出演:ベン・スティラー ロビン・ウィリアムズ カーラ・グギーノ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 NYに住むラリーは職に就いても長続きしない。離婚した妻は株のトレーダーとして成功している男と再婚し、最愛の息子ニッキーは妻に引き取られてすっかり妻の新しいパートナーに懐いている。何とか息子との絆を取り戻す為に職安に行ったラリーは、自然史博物館の夜警の職を得た。ところが仕事をしてみてラリーは仰天!何と展示物の恐竜の骨や動物の剥製、蝋人形やミニチュア達が夜中に動き出したのだ。
【感想】 ベン・スティラー主演の新作コメディ。 「コメディ」と一言で言うよりも、「ファミリー向け娯楽コメディ」と言った趣か?正に春休み公開にうってつけの一作。 ベン・スティラーは日本では余り馴染みのない俳優さん?かもしれませんが、ぴよは大好きな役者さんです。
上のあらすじにも書きましたが、予告編を見た人なら話の大筋は判っているハズ。 でも予告編の作りだと、黄金の石版が何か重要な意味を持っているような雰囲気?石版の謎を探るインディ・ジョーンズ系の冒険活劇コメディかな?と想像していたのですが・・・まあ、確かに黄金の石版は意味のあるモノなんですが、それ自体が映画の重要な柱になる訳ではありませんでした。
あくまでも話は「ろくでなしのパパが奮闘して、息子の信頼を勝ち得るだけの人物に成長する」というヒューマン。それをお涙頂戴ホームドラマにしないで、あくまでも博物館の中で大活躍するというコメディの中で上手に見せる。 コメディとしての展開はありきたりかも?と思うのですが、こういうタイプのヒューマン物って珍しいかもしれません。
博物館内の展示物達のキャラもそれぞれ個性的で、しかもいくつかのキャラは重要な役割を持たせている。 例えばルーズベルト大統領はこの博物館のナビゲーターのような役割。恐竜君はマスコットキャラ。小憎らしい猿はラリーの強力なライバルだし、アッティラ大王チームは一見単なる乱暴者だけど、実はトラウマを持っていてラリーの人間性を魅力的に観客にアピールさせる重要な役割を担っていたと思う。
それにしても・・・予告編には全く見せず、全然出演している事を知らなかったオーウェン・ウィルソンが登場した時には思わず笑っちゃいましたね! ベンとオーウェンって本当に仲がいいんだなぁ。この2人はペアじゃないと出演しないって決めてるの?(笑)
ラリーが前任の老警備員達からもらったマニュアルを猿に取られて破かれてしまい、「歴史を勉強すれば対処法も判る」とアドバイスを受けて徹夜で歴史の勉強をする→翌日の仕事の時には対策グッズを持参、という流れは面白かった。 コメディとしても楽しいし、ファミリー層には我が子に「歴史を知る大切さ・楽しさ」をアピール出来るし、翌日の夜のラリーの対処編を見る事で、余り歴史が得意でない大人にも判り易くフォローしてくれるという親切設計になってたと思う。
まあ、内容がどーのこーの論ずるタイプの作品じゃないですわね。 笑ってハラハラドキドキして、最後はハッピーな気分になれば万事オッケー♪子供と一緒に見ても親も退屈しないどころか大いに楽しめて、老若男女どの世代でも満足出来る娯楽作品になってました。 ご家族で見るも良し、デートムービーにするも良し、一人で見ても楽しいし、お友達と大笑いして見るのもいい♪
アメリカ自然史博物館は実在する施設ですが、ぴよは以前NYに行った時にメトロポリタンにしか行きませんでした。 もしもう1つ美術館・博物館系に行ったとしてもMOMAかグッゲンハイムを選んでいただろう。少なくとも自然史博物館は選択肢にありませんでしたね・・・今思うと惜しい事したか?(^-^; てな訳で、この映画を見ると「今度NYに行ったら自然史博物館は絶対に行こう!」と誰もが思いますヨ(笑)
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