監督:三池崇史 出演:北村一輝 岸谷五朗 夏緒(子役)、他 オススメ度:☆
【あらすじ】 犯罪渦巻く不夜城・神室町に伝説の極道「桐生一馬」が10年の刑期を終えて戻ってきた。桐生を出迎えるかのようにこの夜も次々と犯罪が起こる。行員を人質に立て籠もる2人組の銀行強盗、強盗を企てる若いカップル、最愛の女と恩人の失踪、謎の韓国人の出現、そして消えた100億・・・そんな折、この街で働いている母親を探す少女・遥と出会い遥の母を捜す桐生の前に、宿敵・真島が立ちふさがる。
【感想】 プレステ2の同名タイトル人気ゲームソフトの映画化。 最近ゲームは全くやらないので、このゲームを知りません。何でも恐ろしくウレウレなゲームらしく、昨年末には同シリーズのPart.2も発売になったらしいですね。 監督は「着信アリ」等を手掛ける三池崇史氏。ちなみに着信アリが全然面白くないと思ってるぴよですが、本作は割りと好きな役者さんが結構出演しているのでちょっぴり楽しみにしていました。
あー、もー、どーしたらいいんでしょう?
絶望的につまらん!
ゲームファンじゃないと多分全く面白くないんじゃないの?コレ。 映画見てて全然キャラクターの背景が見えないんですよ。どうやら主人公の桐生は何かやらかして、刑務所に10年入ってて出所したばかりだというのは判るんです。で、この「遥」という少女とはいつ出会ってどうして一緒にいるんすか? 真島はどうやら兄貴分らしいんだけど、過去に何があって真島は執拗に桐生を追い掛けるの? 失踪した風間と謎の韓国人の関係は?風間失踪と消えた100億って結局絡んでたの?・・・なーんも判んねー。
映画化するのに時間稼ぎのつもりなのか?はたまたゲームにもこういうキャラが登場するのか?全く話に絡まないマヌケな銀行強盗とさっぱり訳の判らないバカップル強盗のエピソードが挿入されているのですが、何もかもが空回りしていて全く面白くなくて退屈な時間が延々と過ぎるだけ。
「消えた100億」と「ガキのママ探し」ネタが映画の柱になってる?と思うんだけど、2つのエピソードの繋げ方も雑過ぎてインパクトゼロでつまらない。 多分アクションシーンがウリ?なんだろうと思うのですが、コレも大した事なくてあくびが出る。 きっとゲームファンでゲームの内容を熟知した方だったら「おぉ!このシーンはゲームの・・・」等と楽しめるんだろうと思うのですが、ゲームに興味がなくて映画として楽しむつもりで鑑賞する人には相当キッツイ作品だろうと思われますね。
見ドコロは岸谷ゴロちゃんの余りにもオチャメで破天荒な真島のキャラクターくらいか? 最初は「なんじゃ、こりゃ」と思ってたんだけど、ずーっと見てる内に何だか愛着が湧くキャラ。ハチャメチャやってるんだけど意外にモラルを守る(謎)結構いいヤツ?銃撃戦中に遥が飛び出てくると、ちゃんと銃撃を止めさせて「オカーチャンが見つかるとええなぁ〜」なんて語りかけるトコロなんか案外可愛い(笑)
ところで韓流スター?(全く知らない)の「コン・ユ」という役者さんが出演していて、しかもクライマックスに絡んで遥ママの計画をある意味台無しにしてくれているのですが(苦笑)、このキャラは登場する意味があるんですか? 韓流ブームなんてとっくに終わってるでしょ。日本語もロクに喋れない、しかも全く不必要な韓流役者を強引に出演させる意図が全く判りませんね。韓流スター出せばまだ観客呼べると思ってんの?そういうあざとい技は不快に感じますよ。
試写会で鑑賞したのですが、無料(葉書代くらい?)で見ているにも関わらず、途中退席した人までいましたよ。 気持ちはよーく判る。これはゲームファン以外の人には絶対に薦めませんね。ぴよはアクション映画は大好きだけど、純粋にアクション映画としても完全に終わってるダメ映画ですよ。
「2007年最低映画」の候補筆頭間違いなし!!
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