ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2007年02月26日(月) アルゼンチンババア

監督:長尾直樹
出演:役所広司
    鈴木京香
    堀北真希、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
仲の良かった父・母・そして高校生「みつこ」の3人家族だったが、大好きだった母が病死した。ところが母が亡くなった日から父が失踪してしまった。半年後、父は奇妙な女と町外れの草原に建つ屋敷で暮らしている事が判った。その女は、昔はタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、その後頭がちょっとおかしくなって怪しい呪文を唱えている等と噂されている、近所で「アルゼンチンババア」と呼ばれている女だった。父奪還の為に遁走するみつこだったが・・・


【感想】
よしもとばなな氏が2002年に発表したベストセラー同名タイトル小説の映画化。
世界30ヶ国に翻訳されて世界的にも評価の高い作品なんだそうです・・・という書き方でお判りでしょうが、またしてもぴよは本作の原作未読です。実はお前は本なんて全く読んでないんだろ?と思われそうですが、たまたまぴよが読んだ本が映画化されないだけなんだろうと思います。・・・そう思いたいです。(苦笑)

タイトルは「アルゼンチンババア」ですが、内容は家族の再生物語。
仲の良かった家族が母親の死をきっかけに崩壊し、アルゼンチンババアの元に身を寄せる父親と再会した娘と父がババアを介して再生して行く・・・まあ、そんなお話です。

まず、原作では「アルゼンチンババア」は推定何歳だという設定なんでしょうか?
本作のアルゼンチンババアは鈴木京香さんが演じていらっしゃるのですが、髪の毛こそ白髪バサバサの「あみだババア」みたいなヅラを被っているものの、シワ一つなく輝かしい程の美しさを見せ付けてくれます。
更に「アルゼンチン」と付くくらいだし、タンゴ踊ったりちょこっとスペイン語喋ったりするシーンがあるのですが、誰がどう見ても日本人以外の何者にも見えません。でもお美しいから許す!←何なんだよ(^-^;

ところで、話をもう少しストレートに判り易く見せてはもらえないだろうか?
ぴよは本作の予告編を一度も見ずに本編鑑賞したのですが、後から公式サイトで予告編を見たら「コレは見せ過ぎ?」と言うよりも「映画本編よりも感動出来る編集になってるやんか」という感じがしましたがね(苦笑)

例えば、上のあらすじにも「仲の良かった家族」と書きましたが、映画の設定では母親の死以前はとても仲の良かった家族だったという事になっているようですが、予告編や公式サイトを見ずに本編を鑑賞すると(←ぴよが正にコレ)、それ程仲の良かった家族だという印象を受けないんです。
母親が元気な頃、家族3人でイルカを見に行ったというのが重要なネタになっているのですが、本編ではみつこが見る夢の中でこの思い出ネタがサラリと登場するだけで印象が非常に薄い。
後に父子が本音を吐露し合う大切なシーンに絡むので、この「親子で仲良くイルカ鑑賞シーン」は何度か引用するなり、エピソードを膨らます等してもう少し観客にアピールをして欲しかったなぁ〜と思いましたね。

それから父親が「愛した妻の死を受け入れられずに逃げる」事が「=ババアと恋愛」って陳腐過ぎないか?
まあ、実際世の中ってのはそういうものなのかもしれないけど、ここでも「それでババアは一体何歳なのさ?」という疑問符が飛び交う訳ですよ。まあ世の中ギネスに挑戦!みたいな艶っぽいニュースもありますけどねぇ(溜息)

最終的にはとっても優しい気持ちになれるいいお話なんです。
だけど何かアピールが足らないと言うか、親子が再生して行く過程がチグハグな印象を受けると言うのか。
もっと父親やみつこの心情を掘り下げて見せてくれれば入り込めるのに・・・という気がしましたね。
「アルゼンチンババア」のキテレツなキャラに頼り過ぎてるような?これはこれで悪くはありませんが、本作の主題である家族の再生物語としてはインパクトが今一つ足りない気がして勿体無いと思いましたよ。







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