監督:蜷川実花 出演:土屋アンナ 安藤政信 木村住乃、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 8歳で吉原の遊郭「玉菊屋」に売られた少女は「きよ葉」と名付けられて、高級花魁「粧ひ」に預けられた。何度も脱走を繰り返すきよ葉だったが、粧ひに諭されて吉原一の花魁になる事を決意する。17歳に成長したきよ葉は、その類稀な美貌と鼻っ柱の強さで一躍売れっ子に。そんなある日、ウブな客「惣次郎」に出会い、初めて本気の恋をするのだが・・・
【感想】 安野モヨコ原作・蜷川実花監督・土屋アンナ主演、予告編もバンバン流れているこの春話題の一作。 「蜷川実花」と言えば、今日本で一番売れっ子のフォトグラファー。鬼演出家の名で知られる蜷川幸雄氏のご息女だという事でも有名な美女ですよね。彼女の写真はぴよも大好きです♪ そんな蜷川実花サン初長編監督作品ですもの。期待せずにはいられません!
予告編を見た段階で「おぉ・・・映像やっぱすっげーキレイだぁ♪」と思ったものですが、映像の美しさに関しては予告編を裏切る事なくとぉーってもキレイ♪ やっぱり吉原のテーマカラーは、エロチシズムを駆り立てられる燃えるような赤色でしょうか・・・本作も赤を強調する映像を駆使してきらびやかな吉原・遊郭を美しく描いています。実際には有り得ないサイケな色彩の障子の彩りも、着物の柄として有り得ない幾何学やゼブラ模様も、一枚の写真だと思って見ている分には目に美しく華やか♪
・・・で、肝心の内容が何ともなぁ〜(薄涙) ホントにどーでもいい話です。原作を知らないのでこの映画の内容が原作とどれくらい違うのか判らないのですが、少なくとも映画として成功しているとはとてもじゃないけど言えません。
オチは映画冒頭で判ります。←いきなりのネタバレ?(^-^; 基本的にはきよ葉の半生を中心に、吉原の遊女達の日常や恋愛模様をまったり見せるのが主題?よく判んないゾ 要するにキャラが立ってないし人物の描き込みが乏しくて、話に厚みもなければ共感も得られない。何となくキレイな映像を見ながら所々に出てくるセックスシーン(でも絶対に乳出してくんない!涙)にちょっぴりワクワクして、オシャレで可愛い土屋アンナちゃんのお色気たっぷりな流し目を見ながら(でも絶対に乳出してくんない!号泣)なんとなーく話が終わる。
ってか、土屋アンナちゃんが全然江戸時代の花魁に見えないんだけど。彼女の声色が余り花魁向きじゃない?活舌が悪いのか聞き取り難いセリフも多々ありましたね。菅野美穂ちゃんの花魁さんの方が色っぽかった気がする。 それに木村佳乃さんなんてかなり迫力あったけどなー。絶対に乳出してくんないけど。←しつこい
映画見てると言うよりも「イメージビデオ」を見てるよーな感じ。 キレイな女優さんがキレイなおべべ着てキレイな風景の中にいっぱい出てる、とってもおキレイなPVですねー♪だったら評価高いと思うんだけど、映画としては正直言って「クソ」の部類なんぢゃ・・・(あわわ)
・・・まあ、そんな感じで。 予告編以上のモノは取り立ててありません。内容な無きが如し状態ですので「キレイな映像」だけを楽しみたい方には申し分のない作品だろうと思いますね。逆に言えば「予告編で全て見ちゃった」って感じですか(苦笑)
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